カカオ業界を支える
2020-10-27 07:42:13
新たなトレーサビリティ技術でカカオ業界を支える - エクアドルでの取り組み
エクアドルのカカオ産業を変えるトレーサビリティ技術
近年、食品の安全性や品質管理の重要性が高まる中、シンメイがエクアドルのカカオ輸出業界に新しい風を吹き込もうとしています。2019年度に実施されたJICAの調査を背景に、同社は「トレーサビリティプリンティングシステム」を導入し、カカオ・バリューチェーンの生産性と品質を向上させることを目指しています。これにより、エクアドルの小規模農家の収入増加にも寄与することが期待されています。
トレーサビリティプリンティングシステムとは
このシステムは、カカオ関連の製品がどのように生産され、流通しているかを明確にするためのものです。具体的には、熱により包装材料に直接印字できる「ダイレクトサーマルプリンタ」や、ラベルを印字して貼り付ける「ラベルプリンタ」、ICタグ(RFID)、そしてクラウドシステムなどが組み合わさり、トレーサビリティを強化します。これにより、生産者から消費者までの流れがスムーズになり、安全で高品質なカカオが市場に供給されるのです。
目的と期待される効果
シンメイは、このトレーサビリティ技術がカカオ産業の振興や高付加価値化に向けた大きな一歩であると考えています。また、エクアドルの小規模農家が安定した収入を得る手助けをし、加工や輸出産業の多様化にも寄与することを目指しています。カカオ業界の安全性、情報の信頼性、業務の効率化を図ることで、国際的な市場でも競争力を高めたいという意図があります。
安全なフードバリューチェーンの構築
このプロジェクトを通じて、シンメイは国内外における安心・安全なフードバリューチェーンの構築に貢献しています。トレーサビリティシステムの導入により、消費者に対して透明性を持った情報提供が可能となり、製品の信頼性を向上させることが期待されています。また、業務の効率化により、JGAPやJASマークなどの認証取得にもつながることが見込まれています。
まとめ
シンメイのトレーサビリティプリンティングシステム導入は、エクアドルのカカオ業界にとって新たな可能性を開く取り組みです。これにより、カカオの生産者から消費者までを結ぶ新たな流れが生まれ、持続可能かつ高付加価値なカカオ産業の実現が期待されています。今後、このプロジェクトがどのように展開していくのか、注目が集まることでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社シンメイ
- 住所
- 東京都中央区日本橋馬喰町2-3-3秋葉原ファーストスクェア
- 電話番号
-
03-3831-3921