Circloopとe-dashが手を組んで脱使い捨てを加速する新たな試み

リユーザブルカップの未来：Circloopとe-dashの挑戦

近年、環境意識が高まる中で、リユーザブル容器の重要性がクローズアップされています。そして、その革新的なシェアリングサービス「Circloop」は、企業やオフィス向けに繰り返し使えるカップを提供することにより、使い捨て文化からの脱却を目指しています。このたび、CircloopはCO2排出量の可視化を支援するプラットフォーム「e-dash」と連携し、リユーザブルカップによる環境効果を数字で示す取り組みを強化しています。

Circloopの概要

Circloopは、その名の通り循環型のビジネスモデルを確立し、オフィスやコワーキングスペースに向けて、使い捨てカップをリユーザブルカップに置き換えるサービスを展開しています。このサービスでは、カップの配送、回収、洗浄をCircloopが一手に引き受けるため、利用者は簡単にアクセスでき、手軽に廃棄物の削減を実現できます。特に、外資系企業の利用者からは、「ESG（環境・社会・ガバナンス）に関する取り組みを本社に報告するため、導入した際の効果を数値化したい」との声も届いています。

e-dashとのコラボレーション

Circloopはe-dashの「削減貢献量算定サービス」を活用して、リユーザブルカップ導入によるCO2削減の効果を視覚化しました。この情報は、営業活動の新たな武器となり、環境への影響をより明確に説明することが可能になりました。企業側も、IR活動において具体的な数字を示せるため、サービスの価値が一層高まっています。さらに、従業員に対してCO2削減効果を意識させる仕組みを構築することで、より強い環境意識の醸成を目指しているのです。

未来への展望

Circloopは今後、企業のScope 3排出量の削減に貢献するだけでなく、環境経営を推進するための需要が拡大することが期待されています。しかし、顧客が増えるにつれて、配送の距離や車両の数が増加し、それに伴いCO2排出も増える可能性があるため、常に改善策を模索する必要があります。洗浄施設の移転や車両の電動化といった施策も検討中です。

また、中長期的には地域全体でリユーザブルカップを循環させるビジネスモデルの実現も視野に入れていると言います。「リユースを通じた持続可能な循環型システムの構築」に向けた意気込みは、非常に力強いものです。

e-dashの役割

e-dashは、CO2排出量削減のための支援を行うサービスプラットフォームであり、具体的にはエネルギー利用の請求書をもとに、CO2排出量を簡単に算出することができます。環境対策の第一歩であるCO2の可視化を行い、企業が取り組むべき施策をサポートする役割を担っています。企業が取り組む環境問題はますます重要性を増しており、e-dashのようなサポート企業の存在は、今後も益々重要になるでしょう。