株式会社LIFULL(ライフル)は、東京都千代田区に本社を構え、社会課題解決に取り組んでいる企業です。2024年9月9日から、同社が運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S(ライフルホームズ)」では、特に外国籍の方々に向けて、新たに外国語対応が可能な不動産会社の一覧ページを公開します。このサービスは、住まい探しに関する支援を強化し、外国籍の住居探しにおけるハードルを下げることを目的としています。
「FRIENDLY DOOR」というこのサービスは、2019年から提供されており、高齢者や外国籍の方、LGBTQ、生活保護利用者など、住まい探しに困難を有する「住宅弱者」と呼ばれる人々へ、親身に相談にのる不動産会社を見つける手助けを行っています。特に、言語の壁が大きな課題となっている外国籍の方々に、母国語で相談できる不動産会社を探せる機能が加わったことは大きな進展です。これにより、専門用語が多い不動産取引において、理解を深め、安心して相談できる環境が整いました。
実際、2023年12月末の時点で日本に在住する外国籍の人数は341万を超え、前年から10.9%の増加を記録しています。この増加に伴い、日本での住まい探しに関するニーズも急増しています。その中で、LIFULLの実施した調査では、35.7%の外国籍の利用者が不動産契約や手続きの説明が難しいと感じていることが明らかになりました。
今回の新しい機能では、英語、中国語、ベトナム語、韓国語、ポルトガル語の5言語がサポートされています。一覧ページでは、利用者は日本語だけでなく、これらの外国語でも検索が可能です。居住予定の地域に基づいて不動産会社を探し、気になる会社にそのまま問い合わせることもできます(現在は国内在住者のみが対象で、電話問い合わせが可能な状態です)。今後、このサービスはますます多くの店舗に拡充される予定です。
LIFULL HOME'S「FRIENDLY DOOR」の事業責任者である龔 軼群(キョウ イグン)氏は、コロナ以降、外国人労働者の数が急激に増加している中で、特に日本に住む外国人の住まい探しにおいて言語の壁が高いことを指摘しています。専門用語が飛び交う中で母国語で対応してもらえる機会は、外国籍のユーザーにとって非常に大切です。この取り組みは、当事者の声に寄り添い、リアルなニーズによってスタートしたもので、今後さらに社会に必要なサービスへと進化していく意向が示されています。
「FRIENDLY DOOR」では、これまでにも様々な外国籍に対する支援を行ってきました。2019年のサービス提供開始から、外国籍ユーザーが住まい探しをする際の情報やサポートを充実させ、多くの賛同企業が参加しています。2024年6月には、住まい探しが困難な外国籍ユーザーを支援する「FRIENDLY DOOR サポートデスク」の新設も予定されています。
LIFULL HOME'Sは、「叶えたい!が見えてくる。」というコンセプトのもと、住まいに関するあらゆるニーズに応じた情報を提供しています。今後も学校や仕事、生活環境に関して、多様なバックグラウンドを持つ方々が安心できる住まいを見つけられるよう、サービスの拡充に努めることで、より良い社会の実現を目指しています。
詳細な情報は、LIFULL HOME'Sの公式サイトで確認可能です。