持続可能な社会を目指すインパクトスタートアップ協会の設立

インパクトスタートアップ協会が誕生

最近、ユニファ、ライフイズテック、READYFORなどの企業が共同で「インパクトスタートアップ協会」を設立しました。この協会は、社会課題の解決と持続可能な成長を同時に目指すインパクトスタートアップを育成することを目的としており、参加企業は、政財官との協力を通じて社会にポジティブな影響を与えるスタートアップを育成します。

インパクトスタートアップとは

インパクトスタートアップは、社会的課題への取り組みと持続可能な成長を両立させる企業を指します。近年この概念は世界的に注目を集めており、調査データによれば、企業価値が10億ドルを超えるインパクト・ユニコーンは179社存在し、そのうちの40％が2021年以降に登場しています。このような背景から、日本国内でも「新しい資本主義実現会議」の中で、課題解決が資本主義の一つの評価基準とされるようになり、その存在意義が高まっています。

インパクトスタートアップの主な特徴

- 社会へのポジティブな影響を意識した創業：創業時から社会の問題解決を意識したビジョンを持っています。
- インパクト指標の設定：企業は自身のパフォーマンスにインパクトに関する指標を組み込み、成果を測定することに意義を見出しています。
- 実際の活動：言葉や理念だけではなく、実際に社会にインパクトを与えるための具体的な行動を行っています。

協会の目的と活動内容

インパクトスタートアップ協会（ISA）は、持続可能な社会の実現を目指し、以下の4つの柱に基づいて活動を展開します：

1. 共有：知識の共有を促進し、会員同士で情報交換や勉強会を通じて相互成長を図ります。
2. 形成：インパクトスタートアップのエコシステムを構築し、投資家向けの勉強会を開くなどして、関与者を増やします。
3. 提言：政府や自治体と協力して、インパクトスタートアップの成長を支援する政策を提言していきます。
4. 発信：インパクトスタートアップの重要性を広く伝え、プレイヤーを増やすことで業界全体の活性化を目指します。