APTと346が共同開発した次世代物流システム「Hive」
物流システムエンジニアリング界で期待が寄せられている、株式会社APTと346の共同開発プロジェクトがついに成果を上げました。この新型ケースシャトル型倉庫システム「Hive」は、国産技術によって実現された自動化と省人化を追求した画期的な製品です。その背景には、APTが経験した海外製マテハンでの多くのトラブルがあり、それを教訓に信頼性と使いやすさを兼ね備えた製品が誕生しました。
開発の背景:失敗から学んだ改革
Hiveの開発は、決して平坦な道のりではありませんでした。APTが初めて受注した中国製シャトル型倉庫システムは、思わぬトラブルに見舞われ、顧客に多大な迷惑をかける結果となりました。APTのエンジニアは常駐し、ラックやコンベヤ、リフター本体の制御システムを全面的に入れ替えざるを得なくなる等、その過程で多くの赤字を抱えました。この経験が、APTにとって真の現場のニーズを踏まえた製品開発の原動力となったのです。
Hiveの進化の道のり
1.
第1フェーズ:海外製の導入と挫折
初期の失敗を経て、APTは中国製の長所と短所を分析し、制御システムの内製化へと方針を転換しました。
2.
第2フェーズ:内部での制御力強化
中国製筐体を活用しつつ、新たに自社で制御を行うシステムを形成していきました。
3.
第3フェーズ:筐体の脆弱性に挑む
中国製の筐体に見られる脆弱性が問題となり、高い耐久性が求められていることを痛感しました。
4.
第4フェーズ:シャトル本体の国産化
結果として、シャトル本体も国産化を図ると共に、中国製周辺設備の利点も生かす方法を模索。
5.
第5フェーズ:346との出会い
346との協業を通じて、自社の課題を克服し、最終的に「Hive国産フェーズ2」を完成させる運びとなりました。
Hive国産フェーズ2の特徴
この新型Hiveの誕生には、過去の経験が存分に活かされています。主な改善点には、障害発生率の削減、耐久性の向上、さらには生産能力の向上といった側面が挙げられます。特にデザイン面でも、使いやすさと美しさを両立させた製品開発がなされています。
なぜAPTと346が協力したのか?
物流業界には、品質とコストのジレンマが多く存在します。国内外での様々なリスクや、システムの分断といった課題を解決するために、APTの現場知と346の開発力を融合。これによりコストを最適化しつつ、品質を確保するサイクルが生まれました。
代表者からのメッセージ
APTの井上社長は、Hiveの開発が数々の失敗を経た経験を元にし、リアルな課題と日本のものづくりをしっかりと結びつけたプロジェクトであると語ります。346の三枝社長は、この協業が物流業界の新しいスタンダードを生み出すと自信を見せています。
2026年春、実機稼働を公開へ
2026年3月には、APTのショールーム「KocoLabo」で新旧Hiveの実機を公開する予定です。この機会に新旧の技術の進化をぜひご覧ください。
株式会社APTについて
設立:2009年 | 所在地:千葉県千葉市
株式会社346について
設立:2017年 | 所在地:群馬県高崎市