デジタル化による自治体の業務効率化
近年、少子高齢化や人口減少により、地方自治体の業務の効率化が急務となっています。この背景には、職員の数が減少していることや、住民サービスが多様化・充実化している現状があります。その結果、自治体が抱える業務のデジタルシフトが求められており、特にフロント業務の効率化が注目されています。2023年に改定された「自治体DX推進計画」では、このフロント業務の改革が最重要課題とされ、デジタル技術の導入が進められています。
一方で、請求書関連の業務をはじめとしたバックヤード業務には今も紙ベースの管理が多く残り、ペーパーレス化が進んでいないのが現状です。紙での請求書管理に伴う手間や、請求書の内容を財務会計システムに入力する際のミスや負担が、業務効率を低下させる要因となっています。これらの課題を踏まえ、株式会社インフォマートと株式会社BSNアイネットは新たに連携を開始しました。
連携の概要
この連携により、「BtoBプラットフォーム 請求書」と「財務会計システムVENAS」のシステムが統合され、地方自治体の財務会計業務の効率化が目指されます。具体的には、電子請求書の運用が導入され、請求書を完全にデジタル化することで、業務のスピードと正確性が向上します。特に、電子決裁のプロセスにおいてもペーパーレス化が可能となり、管理にかかる時間やコストの削減が期待されています。この新しいデジタル環境は、自治体および請求書発行事業者の双方の間での業務を業務を大幅に効率化するでしょう。
各システムの特長
財務会計システムVENAS
「VENAS」は、多くの利用者のフィードバックをもとに作られたシステムで、操作性と視認性に優れることで知られています。全国100以上の団体での採用実績があり、常に進化し続けることを目指しています。利用者の声を反映し、新たなニーズに応える形で機能が拡張されているため、業務効率の向上に寄与しています。さらに、本システムは官公庁や医療機関などの多様な分野での実績があります。
BtoBプラットフォーム 請求書
インフォマートが提供する「BtoBプラットフォーム 請求書」は、国内シェアNo.1の請求書クラウドサービスであり、「発行する請求書」だけでなく、「受け取る請求書」や「支払金額の通知」など、さまざまな請求業務のデジタル化に対応可能です。煩雑だった手作業を大幅に削減し、経理業務のテレワーク化を促進するためのツールとしても大きな役割を果たしています。このシステムは、PDF等に変換することなくデータを直接やり取りできる「データtoデータ方式」を採用しており、多くの企業での導入が進んでいます。
最後に
今回の両社の連携は、地方自治体の業務効率化に向けた重要な第一歩となるでしょう。デジタル化の推進により、自治体が抱えるさまざまな業務の課題が解決され、より多くの住民に向けたサービスの充実が実現されることが期待されます。DXの波が広がる中で、今後のさらなる展開が楽しみです。