INTLOOP株式会社(以下、INTLOOP)は、2025年7月期第2四半期の決算結果を3月14日に発表しました。今回の決算において、売上高は16,033百万円、営業利益は1,065百万円を記録し、前年同期比でそれぞれ36.1%、92.7%の増加を見せました。これは上期として過去最高の業績であり、通期計画の達成に向けて良好な進捗を示しています。
売上高と営業利益の増加要因
これらの成長の背景には、2024年9月に発表した中長期経営計画「INTLOOP‟VISION2030”」の施策が大きく貢献しています。特にフリーランス事業の強化やコンサルティング領域の拡充が奏功し、高収益案件の獲得が着実に進んでいます。その結果、粗利率の向上も実現しました。
新規事業の展開と提携の進展
また、2022年10月に伊藤忠商事株式会社との資本・業務提携を結んで以降、受注も拡大し、上期の売上高にも貢献しています。INTLOOPは「新規事業領域の拡大」に注力し、食品卸大手の旭食品株式会社との合弁会社設立や物流DXシステムの開発を進めることで、さらなる成長を目指しています。
合弁事業は、「食共創パートナーズ株式会社」として設立され、食品業界に特化したバイアウトファンドを目指すことが確認されています。これにより、地域の食文化の維持や経済の活性化を促す狙いがあります。また、物流DXシステムの開発においては、ソニーセミコンダクタソリューションズのエッジAI技術を活用し、三井倉庫と連携して実務に即した機能を実装していく方針です。
中長期経営計画「INTLOOP‟VISION2030”」の進捗状況
INTLOOPは、中長期経営計画「INTLOOP‟VISION2030”」における4つの戦略に基づいた進捗を報告しました。
1.
フリーランス事業の強化とコンサル領域拡充
- 伊藤忠商事との業務提携を通じて、取引の拡大を実現しています。
- 営業体制の変革を推進し、価格改定や高収益案件獲得に向けた体制を整えています。
2.
ソリューションポートフォリオの拡充
- Idein社およびオルツ社との業務提携を進め、物流DXシステムの開発も開始しました。
3.
オープンイノベーションによる新規事業創出
- 「INTLOOP Ventures Accelerator」を開始し、テック・スタートアップ企業への支援を強化します。
4.
JV共創及びファンド投資事業の強化
- 旭食品との合弁事業設立を通じて、業界特化型バイアウトファンドの設立を目指します。
今後の見通し
2025年7月期の通期業績予想は上期の進捗を受けて上方修正される見込みです。下期も穏やかな成長を見込んでおり、営業体制の改革を引き続き実施するとしています。また、中途採用にも注力しており、82名が新卒としての入社を予定しています。
INTLOOPの事業展開は、今後も地域経済の活性化や企業の経営課題解決に貢献していくことが期待されます。詳細については、同社の決算説明資料も参照してください。
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INTLOOP株式会社のプロフィール
INTLOOP株式会社は、経営課題の解決をミッションに掲げ、幅広いコンサルティングサービスを提供しています。国内外のファーム出身の専門家が支えるこの会社は、約46,000名の登録プロフェッショナル人材をもとに、人材ソリューションやデジタルトランスフォーメーションサービスを展開しています。さらなる発展を遂げるINTLOOPの動向に注目です。