環境問題を考える中学生の力
2025年11月22日、東京都内で第23回中学生作文コンクールの表彰式が行われました。このコンクールは、環境問題についての意識を高めるために2003年から開催されており、今回も全国から多くの応募がありました。
エコ活動のテーマ
本年のテーマは「未来へつなぐ、わたしのエコ活動」。それに沿って、6月から作文を募り、総数17,122作品が寄せられました。審査の結果、特に優れた作品には、昨年新設された文部科学大臣賞や、今年設立された環境大臣賞などが授与されます。
旗艦の審査を行ったのは、教育アドバイザーや作家、お笑い芸人など多彩な背景を持つ審査員たち。受賞者は、作文の表現力や深いテーマへの理解を評価され、特別講演会と環境エコツアーに招待されるなど、その功績がたたえられました。
特別講演会の開催
コンクールの中では、第一部として特別講演会も併せて実施されました。環境省のサステナビリティ広報大使であるマシンガンズの滝沢秀一さんが登壇し、「ごみとの付き合い方」についてのトークを展開。ごみ収集の実態や、食品ロスに関する現状を中学生にもわかりやすく解説。聴衆からの反響も大きく、参加者たちの環境問題への興味を一層引き立てました。
受賞者の発表と朗読
第二部の表彰式では、受賞者への表彰状の授与が行われ、「文部科学大臣賞」、「環境大臣賞」、「イオンワンパーセントクラブ賞」の各賞を受賞した代表者が自らの作文を朗読しました。特に印象的だったのは、文部科学大臣賞に輝いた池田健心さん(福岡県)による「私たちの、たった一つの地球」の朗読。彼の言葉には、未来を見据えた強いメッセージが込められており、会場は感動で包まれました。
期待と責任のメッセージ
受賞者たちには、審査員長である教育アドバイザーの清水章弘先生からの激励が寄せられました。「選ばれたということは、次への挑戦が求められる」というメッセージに、受賞者たちはこれからの使命感を強く感じたことでしょう。
環境教育の重要性
今回のコンクールは、単に作文を書いて評価されるだけでなく、環境問題に対する意識を深める重要な機会でもありました。未来の世代が持つ環境への思いや行動が、これからの地球の環境を守る力になるのです。
公益財団法人イオンワンパーセントクラブが主催し、文部科学省や環境省などの後援を受けているこのコンクールは、今後も中学生に環境意識をきっかけとする素晴らしいプラットフォームとなることが期待されています。受賞者たちの作品は、私たち全員が自然と共存する未来のための重要な示唆です。今後の取り組みも注目したいところです。