JFEエンジニアリング、インドの道路PPP事業に初参入
JFEエンジニアリング株式会社(以下、JFEエンジニアリング)は、インドのDP Jain & Co. Infrastructure Pvt Ltd.(以下、DPJ)との合意により、インドにおける道路PPP(Public Private Partnership)事業に初めて出資し事業に参画することが決まりました。これは日本の建設企業としての重要な一歩であり、今後の展望に期待が寄せられています。
合弁会社の設立
JFEエンジニアリングは、株式会社海外交通・都市開発事業支援機構(JOIN)と共に、インドでの事業運営を支える合弁会社「日印道路合同会社」を設立します。この会社を通じて、DPJが所有する4つの道路PPPプロジェクトに出資し、運営支援を行います。
具体的には、以下の4つのプロジェクトが対象となります。
1. D P Jain Ujjain Package (Annuity) Road Projects
2. D P Jain Dariapur-Jasondhi (Annuity) Road Projects
3. DPJ Bidar Chincholi (Annuity) Road Projects
4. Ghorad Seloo HAM Road Projects
これら4つのプロジェクトが運営する道路の総延長は約600kmであり、各プロジェクトの契約残存期間は最長8年に設定されています。
新たなインフラ整備の取り組み
インドは急速な経済成長を遂げており、そのインフラ整備は重要な課題です。JFEエンジニアリングはこれまで培った橋梁事業の技術を活かし、インフラ整備に関するさまざまな課題に挑む意向を示しています。新たに設立する合弁会社では、以下のような事業開発の計画が進められます。
1. 新規道路PPP HAM案件の獲得
2. 新規道路TOT案件の獲得
3. DX技術やビッグデータを利用した道路補修費用の最適化
4. 既存橋梁の点検・補修案件の獲得
5. 既存橋梁の改築案件の獲得
特に、DX技術を活用することで効率的なインフラ管理が期待されており、これにより道路改良のコスト削減と施工精度の向上を目指します。インフラの質が経済成長の基盤であるがゆえ、これらの取り組みは非常に意義深いものと言えます。
JFEエンジニアリングの未来
JFEエンジニアリング社長の福田一美氏は、インド市場への参入にあたり、「新たなモデルケースとしてインフラ整備に貢献したい」と強調しています。「日印道路合同会社」を通じて、両国の交流を深めるとともに、インフラ事業の発展を目指していく方針です。
このように、JFEエンジニアリングはインドにおけるインフラ整備への挑戦を始めたばかりです。今後の展開にぜひ注目してください。