八楽が推進する女性エンジニアの活躍と多様性の重要性
八楽株式会社は、2025年3月8日の国際女性デーに合わせて、自社の開発チームにおける女性エンジニアの比率が29%に達したことを発表しました。この数値は、日本のIT業界の女性エンジニアの比率である約19%を大きく上回るものであり、八楽が女性が働きやすい環境作りに取り組んでいることを示しています。
日本における女性エンジニアの現状
日本における女性エンジニアの割合は、OECDに加盟する国々の中でも32位という低さです。このような状況の中、八楽は多様性を重視した事業運営を実施し、17人の開発チームのうち5人が女性エンジニアとして活躍しています。これらの女性エンジニアはすべて外国籍であり、国際的な視点を持つ人材が集まったことも特筆すべき点です。
八楽の取り組み
八楽では、以下のような取り組みを行っています。これにより、国籍や性別を問わず、多様な人材が働きやすい職場環境が実現されています。
完全リモートワーク
居住地を問わずに働ける環境を整え、東京の本社から通勤圏外に住むエンジニアでも参加しやすいようにしています。これにより、地方や海外在住の技術者もプロジェクトに参加可能となっています。
英語でのコミュニケーション
開発チームのほぼ全員が外国籍で構成されており、社内の通知も英語が併記されています。これにより、日本語が完全には理解できないメンバーでもコミュニケーションがしやすくなっています。英語が共通言語となることで、多国籍なチームが円滑に機能しています。
年功序列の撤廃
八楽は、創業時から年功序列という制度や伝統的な企業文化を意識的に排除してきました。このため、社員同士のコミュニケーションは自由でオープンであり、誰もが発言しやすい環境が整っています。
現場での活躍
八楽の女性エンジニアたちは、自然言語処理や生成AIを活用した翻訳技術の開発に貢献しています。具体的には、機械翻訳モデルの最適化や言語データのAI解析、ユーザーエクスペリエンスの向上を目指したインターフェースの開発などを担当しています。
エンジニアの一人、Titapaさんは「八楽には多様で協力的な環境があり、働くのが楽しいです。誰もが平等に扱われ、助け合う文化があります」と述べています。
課題と展望
今後の課題として、八楽はマネジャークラスにおける女性の比率が依然として低いことを挙げています。これは全社的な取り組みが必要であり、開発チームだけでなく、セールスやマーケティング、バックオフィスを含む全体で女性マネジャーを増やす方針です。
八楽は、技術開発における多様性を活かし、世界中のユーザーに最適な言語ソリューションを提供し続けることを目指しています。また、女性エンジニアのさらなる成長を支援し、IT業界におけるジェンダーギャップの解消に向けた具体策を進めていくことが期待されます。
八楽株式会社について
八楽は「グローバルコミュニケーションを楽しく。」というミッションのもと、翻訳インフラの構築を目指しています。AI翻訳を土台にしたシンプルなプラットフォーム「ヤラクゼン」を展開し、翻訳に関わるすべてのプロセスを統合。多様な文化や言語を尊重し、楽しくコミュニケーションできる環境の整備を進めています。