精神科医が語る、がん患者との出会いから学んだ心の傷と向き合う力
2026年4月28日に株式会社KADOKAWAから発売される新著『こころの傷つきをなかったことにしないでください』は、5000人以上のがん患者やその家族に寄り添った精神科医、清水研氏による心の深い傷を扱った一冊です。著者は、がん治療の現場で直面した苦悩や悲しみを自身の体験と交え、人生をどう豊かに生きるかという問いに答えを見出そうとしています。
著者の背景
清水研氏は1971年生まれ、金沢大学卒業後、内科研修や一般精神科研修を経てがん専門の精神科医として活動してきました。彼のキャリアの中で、彼が実際に対話した患者や家族の数は5000人を超え、義務感ではなく、彼自身の情熱に駆られてがん患者と向き合い続けています。
本書の主なテーマ
本書の重要なテーマは、著者自身が抱えてきた「生きづらさ」や「こころの傷」といった心の問題に触れることです。これらは単なる支援者としての立場から語られるのではなく、彼自身の体験と深く結びついたものです。読む者は、彼の素直な言葉を通じて、自らの心の傷と向き合うことを促されます。
人生の2つの課題
著者は、人生には「愛」と「死」という二つの大きな課題があると述べています。前者は自己の愛と他者への愛を認め、社会において自分なりの運命を見つけること。後者は、誰もが必ず向き合わなければならない「死」という存在を、どう受け止め自らの人生に位置づけるか、その視点を大切にしています。
過去の傷との対峙
本書では、過去の傷を癒す重要性が強調されており、特に「こころの安全基地」とは何かを探求しています。大人たちが心の中に持つ「子ども」の部分、そこに存在するさみしさや喪失感について深く語り、治療の選択を悩む人々に寄り添います。
自分を取り戻す過程
著者は、読者が自分の欲望と自己の軸を見直し、他人の期待に縛られない生き方を模索する道を示します。人生の脚本を取り戻すことで、自由な選択をする力を育むことを目指しています。
終わりに
本書は、心の傷を軽視せず、むしろそれを受け入れることの大切さを訴えかけます。がん患者との向き合いを通じて得た知恵や経験を基に、心を癒す道を模索する読者に向けて、人生の再生への道筋を描いています。
清水研氏の実体験や専門的知識に裏打ちされた言葉は、現代社会の多くの人々にとって、この上なく貴重な指針となることでしょう。心の傷と向き合うための力強いメッセージが込められたこの作品は、単に読み物としてだけでなく、多くの人々にとっての助けとなることでしょう。