震災の記憶を未来へ。能登黒瓦ベンチ制作イベント
2026年10月18日、石川県の能登町で特別なイベントが行われます。金沢工業大学の学生たちが地元住民と共に「能登黒瓦のカケラで松波ベンチを作ろう」と題したワークショップを開催し、震災の思い出を次世代へ語り継ぐ機会を提供します。
このイベントは、地元住民とともに震災によって被災した地域の復興を願う取り組みの一環として企画されました。特に、金沢工業大学の「Toiroプロジェクト」が中心となり、地域の思い出や歴史を反映したベンチを制作します。このベンチは、令和6年能登半島地震で崩壊した家屋に使われていた能登黒瓦を再利用した、特別な素材「textone NOTO-KAWARA」を使用しています。
ベンチに込められた地域の記憶
このベンチ制作の過程には、地域住民が参加するワークショップが含まれます。参加者は、自宅の跡地で見つけた瓦片を利用して、ベンチに埋めこむ作業を行いながら、震災前の景色や暮らしについて語り合います。こうしたやり取りを通じて、地域の記憶を共有することが期待されています。
イベントは2026年10月18日(日)の11時から13時まで、松波酒造のトレーラーハウスにて行われます。また、雨天でも決行されるため、どのような天候でも参加者を迎える準備が整っています。
地域との協力による復興
今回のイベントは、GAPPA notoという北陸建築学生仮設住宅環境支援プロジェクトの一環です。これは、震災の被災地に対する支援を行うために設立された学生中心の団体で、地元住民とのコミュニケーションを重視しています。このプロジェクトは、「一生懸命になる」という意味を持つ「がっぱ」という石川県の方言を基に名付けられました。
イベントでは、地元住民や親子が参加できることが強調されており、地域全体で震災の記憶を風化させないための取り組みとなっています。コロナ禍での社会的距離を考慮しつつ、参加者同士が交流し、思い出を共有する場となるでしょう。
最後に
今回のベンチ制作イベントは、地元住民と学生が手を取り合い、地域の未来を紡いでいく重要な一歩となります。震災の記憶を刻んだベンチは、単なる座る場所としての役割を果たすだけでなく、人々が集い、語り合うコミュニティの拠点としても機能することが期待されています。
復興の象徴として新たな命を吹き込まれた「能登黒瓦ベンチ」が、地域の希望の光となることでしょう。ぜひ皆さんもこの感動の現場に足を運び、地域の歴史や未来に触れてみてはいかがでしょうか。