月面探査の未来を切り開く「REAL MOON Studio」
株式会社ヒストリアがJAXAと共同研究し開発した「REAL MOON Studio」は、月面南極域を240km×240kmにわたってリアルに再現するデジタルツイン技術です。この革新的なソフトウェアは、探査ミッションの計画や検証を支えるための強力なツールであり、科学者やエンジニアに新たな可能性を提供します。
月面のリアルな再現
「REAL MOON Studio」は、DEMデータやクレーターの分布、岩石の配置といった観測データを用いて月面環境を構築しています。特に、南極域に焦点を当てており、実際に計測されたデータを基にした精密な地形メッシュを作成。これは、将来の探査ミッションにおいて具体的なシミュレーションを行うために欠かせない要素です。現時点では南極域の再現が実現されていますが、他の地域についても開発が進められる可能性があります。
実写レベルの映像表現
このソフトウェアの最大の特徴は、Unreal Engineのリアルタイムレンダリング技術を活用した映像表現です。物理ベースレンダリングを用いることで、月面の質感を高精度に表現することができ、探査機やローバーに搭載されたカメラ設定での撮影イメージを事前に確認することが可能です。これにより、実機への影響を最小限に抑えた検証プロセスが実現されます。
ローバーシミュレーションとの連携
「REAL MOON Studio」は、ROSやMATLAB、AGX Dynamicsなどのローバーシミュレーション環境との連携が可能です。これにより、ローバーの走行シミュレーションが視覚化され、センサーからのデータ入力も生成できます。
地形の斜度を可視化することで、より高精度な走行ルート設計ができます。
自動経路探索機能
プラットフォームは、地形情報を基に自動的に走行ルートを生成します。障害物に遭遇した際には、リアルタイムでルートを変更することが可能で、走行データの記録やリプレイ機能も備えています。この機能により、安全かつ効率的な探査活動がサポートされます。
月面建築計画への応用
さらに、月面建築の配置検討にも活用でき、3Dビジュアライゼーションを行い、ミッション計画の精度を高めることができます。これにより、未来の月面居住空間に関する具体的な想像が可能になります。
SPEXAでの出展
2026年5月27日から29日の間、東京ビッグサイトで開催される「SPEXA -【国際】宇宙ビジネス展-」に出展します。この展示会では「REAL MOON Studio」のデモが行われるため、興味のある方はぜひブースにお立ち寄りください。
ヒストリアについて
株式会社ヒストリアは、Unreal Engineを専門とするソフトウェア開発会社です。ゲーム開発だけでなく、自動車、放送、建築業界など広範な分野に向けたソフトウェアの販売や受託開発を行っています。国際的な宇宙ビジネスの進展に貢献するため、今後も新しい挑戦を続けていきます。