水野英子70周年を祝う個展『薔薇の舞踏会』が有明で開催

水野英子の70年の軌跡を振り返る個展

今年、漫画界の重鎮である水野英子が画業70周年を迎え、その軌跡を振り返る特別な個展が行われます。タイトルは『薔薇の舞踏会』で、2024年9月28日から10月14日まで、東京・有明にあるSKY GALLERYで開催される予定です。水野作品の数々を一堂に展示し、ファンはもちろん、漫画を愛する人々にとっても貴重な機会となるでしょう。

水野英子は、トキワ荘に住む漫画家の中で唯一の女性として知られ、その存在感は他の漫画家たちにも多大な影響を与えてきました。特に、彼女の作品はスケールが大きく、時代を切り開いたことから「女手塚」と称されることもあります。

約200点以上の作品展示

今回の個展では初期から最近までの作品が約200点、複製原稿として展示される予定です。過去の名作の扉絵や、代表作は、ピエゾグラフ技術によって高画質で再現され、販売も行われます。全てには水野直筆のサインが付いており、ファンにはたまらない一品と言えるでしょう。

特に注目したいのは、ルジマトフへのオマージュとして描かれた貴重な原画です。この作品群は、まさに水野英子の軌跡を感じさせるもので、多くの来場者に独特のインスピレーションを与えることと思います。

特別イベントも盛りだくさん

個展と併せて、多数の特別イベントも予定されています。例えば、9月28日には水野英子自身のサイン会が開催され、購入した版画や書籍にサインがもらえるチャンスです。また、10月6日にはアートスタジオ萩谷京子現代舞踊研究所の少女たちによる舞踊パフォーマンス「薔薇のワルツ」が予定されており、観客を楽しませることでしょう。

さらに、10月12日には音楽家であり少女漫画研究者の青島広志とのギャラリートークもあります。彼との友情や思い出を語り合うこのイベントは、訪れた人々が親近感を抱けるアットホームな内容となるでしょう。