医薬品向け下部撹拌ユニットの全貌
医薬品製造において衛生管理の確保は極めて重要です。特に撹拌工程では、混合が不充分であったり、異物混入が発生したりすると大きな問題になりかねません。そのため、最新技術を駆使した「医薬品向け下部撹拌ユニット」が登場しました。この新しいユニットでは、異物混入のリスクを極限まで低減するための先進的な構造と機能が備わっています。
羽根が浮く撹拌機の構造とは?
一般的な撹拌機は、液流を生成するための羽根、撹拌軸、そして摩擦を軽減するための軸受けが一体化されています。しかし、新型の撹拌機は磁気によって羽根の位置や回転を制御するもので、軸受けが不要な設計になっているため、撹拌中に羽根がタンク内で完全に浮いている状態を実現しています。この構造により、撹拌プロセス中の摩耗や発塵がゼロになります。
異物混入リスクを減少させる3つの理由
1. 洗浄しやすい構造
医薬品製造現場では、CIP(Cleaning In Place)方式での自動洗浄が重要です。この撹拌ユニットは内部構造がフラットで、撹拌機の羽根がタンクから浮くことで、洗浄液が隅々まで行き渡る設計になっています。これにより、従来の撹拌機にありがちな洗浄のデッドスペースを排除し、洗浄の効果を最大化しています。
2. 摩耗と発塵ゼロ
羽根が完全に浮いているため、部品同士が擦れ合うことがなく、撹拌時の摩耗や発塵が生じません。その結果、定期的な部品交換も必要なくなり、メンテナンスコストの削減にも寄与します。
3. 外部からの侵入を防ぐ密閉性
このユニットは、タンク内部の圧力に対する強度があり、加圧時でも中身が漏れない密閉性を備えています。また、撹拌機は磁気駆動方式で、外部からの貫通軸が存在しないため、シールレス構造を実現。これにより、タンクの安定した密閉性が保たれ、異物の混入を防ぐことが可能です。
医薬品向け下部撹拌ユニットの誕生背景
現在、国内では医薬品の製造において厳しい衛生基準が要求されています。当社は、300社以上の医薬品メーカーにステンレスタンクを納入した実績をもとに、製薬工程に適した撹拌機とタンクを統合した新たなユニットを開発しました。これにより、洗浄性、低発塵性、密閉性を兼ね備えた、安全で信頼性の高い医薬品製造を目指しています。
ユニットの活用例
- - 細胞培養等の低せん断撹拌
- - たんぱく質製剤の製造
商品概要
- - 商品名: 医薬品向け下部撹拌ユニット
- - 発売日: 2022年7月8日
- - 容量: 100L、150L、200L
- - 販売方法: お客様との仕様打ち合わせ後、販売を行います。詳しくはお問い合わせください。
- - URL: 公式サイト
お問い合わせ先
日東金属工業株式会社 営業部
Email:
[email protected]
電話: 048-996-4221
新型撹拌ユニットは、医薬品製造の質を飛躍的に向上させることでしょう。今後も製薬業界のニーズに応える革新を続けていきます。