新たな観光スタイル「ローカルリビングツアー」
栃木県佐野市及びその近郊で、2024年8月より「ローカルリビングツアー」がスタートします。観光業界では、訪日外国人観光客の数字が年々増加する中、都市部の有名観光スポットへの集中が問題視されています。特に東京や大阪、京都などの人気エリアがその中心であり、地方の観光スポットはしばしば訪問者から注目されることがありませんでした。しかし、観光客は「自然や風景の見物」など、地域特有の魅力を求める傾向が強まっています。
佐野市は、観光名所の日光と東京の間に位置しているため、長年通過点として見られがちでしたが、この新しいツアーによって、地域の隠れた魅力が発掘されます。ローカルリビングツアーの代表、竹田祐子氏は、アメリカでの経験を活かし、栃木県南部の魅力を広く発信することを目指しています。
ツアーの特徴
このツアーは観光地化されていない静かな街並みを巡り、ガイドが駅でお迎えするアットホームな体験が特徴です。参加者は地元の人々が普段訪れるような場所を訪れ、地域の独特な文化や風景を楽しむことができます。また、地域の職人技や食文化も体験できるため、訪問者は新たな観光の楽しみを発見できるでしょう。
ツアーを通じて、インバウンド観光が一過性のブームで終わらないよう、持続可能な観光ルートの構築にも力を入れています。また、地元のアーティストや中小企業にとっても、モニターとして活用できる機会が提供されるため、地域経済への貢献も期待されています。
具体的なツアープラン
様々な体験が用意されているローカルリビングツアーでは、以下のようなプランが提供されます。
- - 佐野らーめん道場:市内にある200軒以上のラーメン店から、ラーメン作りを体験。独自のちぢれ麺を打つ技術を学びながら、ラーメン全般の知識も深める1日クラスや3日間集中マスタークラスも!
- - 酒蔵・酒テースティングと演芸:地元の酒蔵で10種類の酒を楽しみつつ、和楽器奏者や舞踏家のパフォーマンスを観覧する特別な体験。
- - お料理教室:地元素材をふんだんに使った料理を学び、マーケットや畑の訪問も含まれたコンテンツ。
- - 茶道・お寺体験:佐野市の伝統工芸品である茶釜で淹れたお抹茶を味わいながらの法話や座禅体験もあります。
代表の竹田祐子氏に聞く
このプロジェクトを牽引する竹田氏は、アメリカでの豊富な経験を活かし、帰国後にはZESDAと連携して地域活性化にも尽力しています。彼女は「このツアーを通じて、佐野市の素晴らしい文化や自然を多くの人に知ってもらいたい」と意気込みを語ります。グローカルビジネスを支援するNPO法人ZESDAとともに、地域の伝統と現代を融合させた新たな魅力を発信していくことが期待されています。
日本の観光産業が多様化していく中、佐野市が新たな観光のフロンティアとなることができるか、今後の展開から目が離せません。興味がある方は、公式サイトで詳細をチェックしてみてください。
ローカルリビングツアー公式サイト