JFEエンジニアリングが新型熱量調整装置を初採用
2025年3月4日、JFEエンジニアリング株式会社が大阪ガス泉北製造所において新しい熱量調整装置『AtoMS(Atomization Mixing System)』を初めて採用しました。この装置は、Daigasガスアンドパワーソリューション株式会社(DGPS)からの受注によるもので、従来の横型装置を改良し、縦型での設置が可能になっています。これにより、省スペース化を実現し、最大50%の省スペースを実現しました。
縦型AtoMSの特徴と利点
『AtoMS』は、従来の熱量調整装置の中でも特に効率的な設計がされており、従来方式に比べて多くの利点があります。プロジェクトでは、BOG(Boil Off Gas)を処理するための全体設備が新設され、全ての設計と建設は、DGPSにより受注されました。
この縦型の装置は、特に場所を取らないため、スペースに制約のある制作現場でもスムーズに設置できます。これにより、配管工事にかかるコストも大幅に削減され、運用コストを抑えることが可能です。また、近年増加するとされる非在来型天然ガスなどの低熱量LNGの利用に適応できる設計になっています。
持続可能な社会の実現に向けて
JFEエンジニアリングは、エネルギートランジションを進めながら、他の化石燃料からの移行や再生可能エネルギーの調整電源として重要になるLNGの需要増加にも対応していくことを目指しています。『縦型AtoMS』を引き続き拡販し、都市ガス事業者への提案を行っていく計画です。
まとめ
新型の熱量調整装置『AtoMS』の導入は、大阪ガスの運用体制を大きく前進させるものであり、持続可能なエネルギーの供給を実現するための重要な一歩です。今後も、JFEエンジニアリングとDGPSの連携によって、都市ガス事業者への提供が拡がることが期待されます。特に、熱量調整装置の改造や更新が求められる際に、これらの技術が都市ガスの安定供給に貢献することでしょう。企業としての責任を持ち、持続可能な社会の実現に向けて、さらなる技術革新が求められます。