原鉄道模型博物館12周年式典で未来の展望を発表する

原鉄道模型博物館の12周年記念式典を振り返る

2024年7月21日に原鉄道模型博物館が12周年を迎え、横浜で特別な式典が開催されました。約250名の来場者が集まる中、京阪ホールディングス株式会社の加藤好文会長CEOの祝辞で式が始まりました。続けて、神奈川県の黒岩祐治知事や株式会社東京ドームの北原義一会長からもビデオメッセージが届けられ、祝賀ムードが一層高まりました。

式典中、元三井不動産副社長の北原氏が壇上に上がり、原館長が博物館設立の背景について語りました。原館長は、世界一の鉄道模型博物館を目指して多くの欧米の鉄道博物館を訪れ、5年間でこの構想を練り上げてきたと説明しました。

特に観客を魅了したのは、原信太郎氏が生涯をかけて製作した鉄道模型に関する話です。原館長は、「本物と同じ厳密な駆動方式や、縦揺れ・横揺れを吸収できる台車の設計」に関する技術的な解説を行い、来場者たちはその精巧な制作に驚嘆しました。彼の説明により、来場者たちは模型の魅力を再発見し、見学後も多くの人が展示を楽しんでいました。

さらに、原健人、副館長の吉田万理の二人が、初代館長である原信太郎にちなんだクイズや思い出を披露し、参加者を和ませました。博物館の設立からの歴史が映し出されたビデオメッセージには、セイコーホールディングスの服部真二会長や日清食品ホールディングスの安藤宏基社長といった多くの功労者からの祝辞も含まれており、博物館の重要性が再認識されました。

原館長は今後の発展についても強い意欲を示し、アジアでの新たな拠点、原鉄道香港駅の設立を発表しました。香港では、原氏が作成した模型電車が実物大で復元され、食堂車として活用されるとのこと。この香港駅は、香港と日本の架け橋となることが期待されています。これにより、原鉄道模型博物館は更なる国際的展開を目指します。

来場者たちは博物館の魅力を十分に感じ取ったようで、実物の持つ深い魅力を広める意欲に満ちた様子でした。原館長はこれからも来場者が何度訪れても飽きることのない体験を提供し続けることを約束しました。