瀬戸優のアートが蘇る特別展示開催
埼玉県さいたま市に位置する「OMIYA ART WALL」では、彫刻家・瀬戸優氏による特別展示が実施されます。今回の展示では、瀬戸氏の代表作であるサイの彫刻《水月—シロサイ—》が新たにインスタレーションとして再構築され、約2週間にわたり観客を魅了します。
展示の背景
この特別なイベントは、スタジオサイタマ合同会社が株式会社中央デパート・四季彩舎と共同で行うプロジェクトの一部です。OMIYA ART WALLがスタートしてから2ヶ月が経ち、シンボルとして位置づけられた《水月—シロサイ—》は、作家自身の手によって設計された新しい什器と共に展示されることで、さらなる迫力を持った空間として生まれ変わりました。
この展示は、2025年6月27日から7月15日までの期間、OMIYA ART WALLにて開催されます。展示内容には、立体作品が約11点、平面作品が約3点含まれており、瀬戸優氏の多彩な芸術の世界を堪能できます。
代表作《水月—シロサイ—》の魅力
《水月—シロサイ—》は、アフリカの野生動物であるキタシロサイをテーマにした作品です。このサイは、環境破壊や内戦、密猟により数を減らし、2008年に野生で絶滅しました。その中で、最後のオスが2018年に他界したことに触発され、この作品が生まれました。
この作品では、台座の上に水面のような感覚をもとにサイが飲水する姿が描かれています。サイの目は、あたかも絶滅を見つめながらも優しさを持った表情で、美しい生命力を感じることができます。これは瀬戸氏が伝えたいメッセージの一つであり、観客に現代社会について考える機会を与えてくれます。
SHABAとのコラボレーション
展示期間中、OMIYA ART WALLのあるフロアで営業している蕎麦屋SHABAも特別物販を行います。美味しい蕎麦を楽しみながら、アートな空間を堪能することができるでしょう。
営業時間は11:00から14:00および17:00から22:00まで。インスタグラムでも最新情報が配信されています。
瀬戸優について
瀬戸優氏は、自然科学の探求を基に、野生動物をテーマにした彫刻作品で知られるアーティストです。彼の作品はテラコッタを使用して制作され、造形の過程や手の動きがそのまま表情に刻まれています。国内外での展示や、ファッションブランドとのコラボレーション、ボードゲームのプロデュースなど、幅広く活動しています。情報は彼のInstagram(
@yu_seto1222)でも確認することができます。
瀬戸優の作品とともに、大宮の新たな文化を育む拠点「OMIYA ART WALL」に足を運んで、その魅力を全身で感じてください。