Sendbirdが日本市場に本格進出
アプリ組み込み型のチャットや通話機能を提供するユニコーン企業、Sendbirdが日本での本格展開を発表しました。今後、日本の企業に向けてデジタルコミュニケーションを大きく変えるサービスを提供していくことになります。Sendbirdは、リアルタイムのチャット、音声通話、ビデオ通話といった機能を、Webアプリやネイティブアプリの中に実装できるAPI、SDK、UIキットを展開。この技術は、すでに多くのグローバル企業、例えばNEXONやDHL、DoorDash、Redditなどで利用されています。現在、顧客企業数は1,200社を超え、月間アクティブユーザー数は3億人を超え、毎月処理されるメッセージ量は驚異の70億件という実績を誇ります。
チャットAPIで開発保守に注力
モバイルでのリアルタイムコミュニケーションは急速に普及しています。商品を注文する場合や、友人と支払いを行う際、アプリ内でのコミュニケーション機能が必要不可欠となっています。特にゲームプラットフォームでは、ユーザー間のやりとりも重要視されています。このため、Sendbirdのチャット機能を利用すれば、開発者は本来のアプリの機能に集中でき、メンテナンスの負担を軽減できます。通常、アプリ内にチャット機能を組み込むには多大なリソースと時間がかかりますが、Sendbirdを利用することでわずか数行のコードで簡単に実装できます。
日本進出についての展望
Sendbirdは設立以来、グローバル展開を進めており、特にAPAC地域が売上の大部分を占めています。すでに日本では、PayPayやMIXIといった企業に導入されている他、金融、デリバリー、エンターテインメントなど、多様な業種からの引き合いが増加中です。Sendbird APACのゼネラルマネージャーであるイ・サンヒ氏は、「日本の企業のデジタルトランスフォーメーションに寄与できることを誇りに思います。日本法人の設立により、より一層お客様のサポート体制を強化し、最新のデジタルコミュニケーション技術を提供することを目指します」と語っています。
Sendbirdの製品ラインアップ
1.
アプリ内チャット
SendbirdのAPIを利用すれば、リアルタイムでユーザー同士がコミュニケーションできるチャット機能を組み込むことが可能です。既読機能やプレゼンス、タイピングインジケーターなどの基本機能に加え、オフラインメッセージ、翻訳機能、検索機能を備えた高度なチャット機能を提供します。
2.
アプリ内音声通話・ビデオ通話
高品質な音声通話やビデオ通話を簡単にアプリに追加可能で、1対1だけでなくグループ通話にも対応しています。
3.
UIキット
チャット機能の開発に必要なUIコンポーネントを提供し、美しさと信頼性を兼ね備えたスケーラブルなチャット体験を提供します。
SendbirdのAPI/SDKは、開発者が手軽に試用できるようにトライアルが提供されており、公式サイトから簡単にアカウントを作成することができます。
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Sendbirdの実績
Sendbirdの技術はさまざまな業種で応用されています。デリバリー業では、顧客と配達者間でのリアルタイムなコミュニケーションを通じてトラブルを回避。ゲーム業界では、ユーザー同士で楽しむリアルタイムな交流を可能にし、より強力なコミュニティ形成を支援しています。さらに、マーケットプレイス型ECや金融業においても、ユーザー同士の円滑な取引をサポートします。
会社概要
Sendbirdは、グローバル展開を行うテクノロジー企業であり、米国、韓国、シンガポール、イギリスに拠点を持ちながら日本市場にも進出しています。日本支社は、東京都港区に位置しています。時価総額は10億ドル(約1,300億円)を超えており、ますます成長を遂げる企業です。
今後もSendbirdから目が離せません。日本市場への貢献が期待される中で、デジタルコミュニケーションの新たな時代が到来するのを楽しみにしています。