岐阜県・三重県の学生が挑む河川ごみ調査
2025年6月7日、岐阜県美濃市での河川ごみ分布状況調査が行われました。このイベントは、「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環として実施され、約25名の大学生や環境団体のメンバーが参加しました。この取り組みは、海洋ごみ問題の解決に向けて、河川から出るごみを減らそうとするものです。
イベントの背景と目的
一般社団法人海と日本プロジェクト岐阜が主催するこの調査は、2023年から長良川流域におけるごみの状況を把握し、将来的な発生抑制につなげることを目的としています。過去には岐阜市や関市でも調査を実施し、今年はより多くの人々が集まる河川敷を対象に調査が行われました。
調査内容と実施方法
調査は、午前9時30分から12時までの間に、以下の5地点で行われました。これらは「人が利用する場所」や「橋の周辺」など、特にごみが溜まりやすいと考えられるスポットです。参加者はグループに分かれ、実際にごみを拾い、それを記録しました。
- - 曽代左岸
- - にわか茶屋左岸
- - 美濃橋右岸
- - 下渡橋右岸
- - 山崎大橋左岸
調査の結果
調査地点ごとに異なる特徴が見られました。特に美濃橋右岸ではバーベキューやキャンプに関するごみが多く見受けられました。使われた焼き網や食品の容器、さらには直火跡までも確認され、来る夏に向けての利用者のマナーの重要性が浮き彫りになりました。
曽代左岸では釣り客によるたばこの吸い殻が多く見られ、にわか茶屋左岸では流木やプラスチック片が目立ちました。下流域では、不法投棄と思われるゴミも散見され、この環境問題の深刻さが強調されました。
調査員からの声
調査に参加した学生たちは、以下のような感想を寄せています。
- - 「プラスチックごみや流木が多く、危険な物もありました。」
- - 「知らず知らずにごみが放置されている光景に驚きました。」
これらの声からは、環境に対する意識の必要性が伺えます。ごみを捨てるのではなく、むしろ清掃活動をすることで、少しでも環境を守ろうという姿勢が求められています。
まとめ
一般社団法人海と日本プロジェクト岐阜は、この調査結果をもとに「長良川ごみマップ」を作成し、今後ホームページで公開する予定です。参加した学生が感じたことを通じて、多くの人に環境問題を考え、意識を高めてもらうことが期待されています。国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分のこととして捉え、行動を起こすことが求められています。社会全体の意識向上に向け、未来を築いていくための重要な一歩だと言えるでしょう。