山陰合同銀行が新たにAIエージェント「UPWARD」を導入
島根県松江市に本店を構える山陰合同銀行は、株式会社ウフルとUPWARD株式会社と共同で、フィールドセールス向けAIエージェント「UPWARD」の導入を決定しました。この取り組みは新CRMの構築と連携を通じて行われ、2027年3月からの稼働を目指しています。
導入の背景と目的
銀行業務における営業活動では、顧客との面談記録がフリーテキストで行われるため、いくつかの問題点が浮上しています。具体的には、担当者によって記載内容が異なり、効果的なデータとして活用できない、面談記録の入力に時間がかかる、そして活動状況が正確に把握できないために上司の指導が不十分となることです。これらの課題を解決するため、山陰合同銀行は使いやすく正確な記録が可能な「UPWARD」を選びました。
導入後に期待される効果
「UPWARD」を導入することにより、以下のような効果が期待されています。
1.
訪問活動の見える化: AIを活用した「滞在記録の自動検知」と「AI Speech」により、商談の要約や訪問先のデータを自動で記録します。これによって、顧客との接点の把握が正確になり、フォローの抜け漏れを防ぎます。
2.
対話時間の創出: 商談内容の要約を自動生成することで、記録作業に費やされる時間が短縮され、その分を顧客との対話やニーズ把握に充てることが可能になります。
3.
提案内容の向上: 訪問活動のデータを新CRMで可視化・分析することで、営業担当者の提案力を引き上げ、人材育成にも寄与します。結果的に、質の高い商品やサービスを提供することに繋がります。
今後の展開
山陰合同銀行、UPWARD、ウフルの3社は、まずは渉外担当者の訪問活動の可視化と記録のデジタル化から開始します。蓄積されたデータを活用し、提案活動の高度化へと段階的に進めていく予定です。特に、地域のお客さま一人ひとりに寄り添った渉外活動をデジタル技術を駆使してサポートしていく姿勢を強調しています。
各社のコメント
山陰合同銀行の営業企画部長、持田将彰氏は「UPWARD」の特長として、直感的に操作できるUI/UXを挙げ、法人営業の経験が豊富でない担当者でも迅速に面談記録を作成できる点を強調しました。さらに、蓄積されたデータを可視化することにより、営業活動と人材育成の効率化が期待されると言います。
UPWARD株式会社の営業本部長、若泉洸仁氏も、地方銀行を取り巻く環境が変化する中で「UPWARD」が渉外活動を支えることに貢献できることを誇りに思うと述べ、顧客接点の自動記録機能を強調しました。
最後に、ウフルの坂本尚也取締役常務執行役員は、データとAIを活用した持続可能な社会の創造に向けた意義を語り、山陰合同銀行の取り組みを支援できることを喜ばしく思うとコメントしました。
まとめ
「UPWARD」は、訪問営業をサポートするためのAIエージェントとしての役割を果たし、地域金融機関の業務効率化を進めることに貢献します。今後、山陰合同銀行の渉外活動をより一層支えていくことで、地域コミュニティとの結びつきを強化し、顧客への付加価値提供の向上を目指します。