Nexthinkが発表した新技術「AI Drive」でAI投資効果を可視化

Nexthinkが新たにAI投資効果を可視化するツール「AI Drive」を発表



2025年9月17日、Nexthink合同会社が自社のハイパフォーマンスプラットフォーム「Nexthink Infinity」の新機能「AI Drive」を正式に発表しました。この新しいツールは、AI技術を企業に導入する際の可視性と方向性を提供し、投資対効果(ROI)を測定することで、AIの導入に伴う成果を明確にします。

AI投資の懸念に迫る現状


近年、企業のAIへの投資効果についての懸念は高まっており、特にアメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)が発表した「State of AI in Business 2025」レポートによると、AIのパイロットプロジェクトの95%が期待するROIを向上させることに失敗しているとのことです。

さらに、日本国内のITリーダーの90%が「AIへの投資を怠れば競合に遅れをとる」と答える一方で、70%が「AIの投資対効果を測定するのが難しい」と感じているとするNexthinkの調査もあります。この調査は、AI導入に向けた多くの組織が抱える課題を如実に示しています。およそ43%の従業員が必要なデジタルスキルを持っていると推定されており、導入が容易ではない実情が浮かび上がります。

「AI Drive」の機能と利点


Nexthinkのジャパンプレジデントである萩野武志氏は、企業がAI技術へ多大な投資を行っているにも関わらず、十分に活用されていない現状を指摘します。AI Driveはこのような課題を解消するために設計されており、特に以下の4つの主要な機能を持っています。

1. 可視化 (Visibility) - 企業がAI技術の使用状況を把握し、見えない領域を明らかにします。これにより、コンプライアンスやガバナンスを強化し、投資判断を支援します。
2. 活用 (Usage) - 成功事例を明らかにし、価値を生むユースケースを確立することで、効果的な導入戦略を導き出します。
3. ガイダンス (Guidance) - 従業員がAIツールを自信を持って活用するための支援を行い、全社的に成功事例を広めます。
4. 測定 (Measurement) - AI活動をROIに変換するためのダッシュボードを提供し、経営層に必要な情報を提供します。

これにより、企業は「誰がどのAIツールを活用しているか」を把握するだけでなく、その活用が実際にどの程度生産性を向上させているかを具体的に測定することができるようになります。また、リアルタイムなガイダンスが提供されることで、結果として働き方の効率化へとつながります。

AIによる持続可能な成長の実現


萩野氏は「AI DriveはAIの進化を妨げるものではなく、持続可能な成長を促進するものである」と述べ、組織全体でのAIツールの利用状況の把握が成功の鍵であると強調しました。これは経営層が生産性を大規模に可視化し、効果的に戦略を立てるために欠かせない要素となります。

導入の詳細


「AI Drive」は、2025年10月30日から、Nexthink Workplace Experienceを利用しているすべての顧客に追加費用なしで提供される予定です。今後の展開に興味のある方は、ロンドン(9月30日~10月1日)およびボストン(10月13日~10月14日)で開催される「Nexthink Experience」にぜひ参加してみてください。

この新機能によって、従業員エクスペリエンスを向上させるだけでなく、企業全体のAI活用を見える化することが期待されます。

会社情報

会社名
Nexthink合同会社
住所
東京都港区赤坂2-4-6赤坂グリーンクロス6F
電話番号

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