SciDe Lab、エンカレッジと業務提携しオンライン就業体験を強化
SciDe Labがエンカレッジと業務提携
最近、SciDe Lab株式会社が株式会社エンカレッジと業務提携を結びました。これは、オンライン就業体験サービス「オンラインしごと体験」の共同研究および開発を行うためのもので、特に障害者への就業支援に注力しています。SciDe Labは、早稲田大学の石川竜一郎教授が設立した企業で、経済理論の社会実装を手掛けています。
オンラインしごと体験とは
「オンラインしごと体験」は、2020年9月に開始され、すでに1200人以上の学生や求職者が利用しています。エンカレッジは特に障害者の就業支援に強みがあり、近年の発達障害を抱える若者の就業支援にも貢献しています。このオンラインサービスでは、参加者が様々な仕事を実際に体験することができる機会を提供しています。
具体的には、職業人のインタビュー動画を視聴したり、ケーススタディを通じて職業のリアルな状況を学ぶことが可能です。これにより、特に新型コロナウイルスの影響で直接のインターンシップが難しい学生や、特別な支援が必要な若者たちに対し、働くイメージを持たせるための手助けをしています。
業務提携の目的
この提携により、SciDe Labは自身の経済学やゲーム理論に基づいた知見を活用し、エンカレッジが提供するオンライン就業体験のコンテンツをさらに充実させることを目指しています。具体的な施策として、機械学習を利用したコンテンツの推薦アルゴリズムや、ユーザーに与える影響を因果推論手法で分析する取り組みが行われます。これにより、高度にパーソナライズされたコンテンツを提供し、就業希望者と企業とのマッチングの精度を高めることが期待されています。
また、ゲーム理論を通じて、ユーザー情報を精密に収集するためのアンケート設計にも力を入れる予定です。
SciDe Labとエンカレッジの背景
SciDe Labは2021年7月に設立され、経済学に基づくコンサルティングや研修を提供しています。早稲田大学の教授である石川竜一郎が設立者で、特にゲーム理論を用いた意思決定メカニズム設計などの専門性を持っています。一方、エンカレッジは2013年に設立され、特に発達障害者に特化した就労支援サービスを展開しています。
西日本に本社を持ち、障害学生向けの就業体験や就職相談を行うことで、多くの求職者に支援を行っています。お互いの強みを活かした業務提携は、社会全体の就労環境を改善する期待が高まります。両者は、より多くの就業希望者が自分の能力に合った仕事で活躍できるよう、積極的に取り組む姿勢を示しています。
今後の展望
今後、両社は企業との連携を深め、コンテンツの充実や利用者へのセミナーやワークショップの提供を進めていく方針です。また、データサイエンスを活用して、オンライン就業体験の質をさらに向上させることを目指します。全国の大学や支援機関との協力を通じ、サービスが拡充していくことで、多くの学生や求職者들에게新たな就業の機会を提供する一助となるでしょう。
この新たな取り組みにより、経済学の知見を活かした多様な支援が進展し、より豊かな社会の実現へと繋がることが期待されます。
会社情報
- 会社名
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SciDe Lab株式会社
- 住所
- 東京都新宿区高田馬場3–1-5サンパティオ高田馬場309号
- 電話番号
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