高校生が社会課題に挑む！『Youth Voice Labo』の新しい教育の形

高校生の勇気ある挑戦 "Youth Voice Labo"とは

沖縄県の糸満市で、新たに始まった教育プログラム『Youth Voice Labo（ユース・ボイス・ラボ）』が注目を集めています。このプロジェクトは、若者が地域の社会課題に対して主体的に考え、解決策を提案する機会を提供することを目的としています。高校生から大学生まで、計12名の参加者が集結し、探究学習やフィールドワークを通じて、地域に根ざした活動に取り組みます。

プログラムの目的

本プログラムは、若者の声が社会に届きづらい現状を打破するために設計されました。近年、探究学習が必修化されつつある中で、学んだ知識を実際の行動に移す場が不足しています。このプログラムでは、「学び→行動→社会実装」という一連の流れを踏襲し、若者の可能性を最大化させる仕組みを提供します。プログラム名に込められた思いは、若者の声が地域に波紋を起こす場を創ることです。

プログラムの概要

期間・場所

- 期間: 2025年5月5日から6月1日まで
- 会場: 糸満市場いとま〜る

この約1ヶ月間のプログラムは、全4回のセッションで構成され、中高生に向けた政治教育やメンタリング、そして実践的なアウトプットが行われます。

3つの特徴

1. 市議会議員による社会教育: 糸満市の若手市議会議員、関谷氏が関与し、若者に対して行政の仕組みや議会での活動について直接指導します。これにより、若者が政治に対する理解を深めることが期待されています。

2. メンタリングによる支援: GSC沖縄に所属する社会起業家や現役大学生がメンターとして参加者をサポートし、実際の問題解決に向けたアプローチを一緒に考えます。

3. 実践型アウトプット: 学生自身が考えた地域課題についての提案を一般質問としてまとめ、最後には行政に提言するという実践的な学びを提供します。

参加学生の声

参加者の中には、このプログラムを通じて自身の視野が広がり、将来の進路に対する考え方が明確になったと語る学生も多くいます。南里さららさん（沖縄尚学高等学校3年）は、一般質問の作成を通じて地域課題についての深い理解を持つようになったと言います。また、比嘉まりんさん（興南高等学校3年）は、政治や地域づくりに主体的に関わることができたことの重要性を強調し、責任感を持つようになったと述べています。