新紙幣デザイン「神奈川沖浪裏」誕生秘話! 北斎の富士と波の軌跡をたどる展覧会
2024年7月3日から発行される新紙幣1,000円札のデザインに採用された葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」。この象徴的な作品が誕生するまで、北斎はどのように富士と波を描いてきたのでしょうか?
本展では、北斎が生涯を通じて描いた富士の姿や波の表現を、初期作品から晩年の傑作まで一堂に展示することで、その軌跡をたどり、北斎芸術の魅力に迫ります。
展示内容
北斎の初期作品から晩年の傑作まで、貴重な作品が勢揃い!
- - 葛飾北斎《東都方角 卯之方 三帀堂之図》 (島根県立美術館蔵(永田コレクション))
北斎が20代の頃に描いた名所絵で、現存が1点しかない貴重な作品。北斎が描いた最初期の富士図です。
- - 葛飾北斎『柳の絲』(江島春望) (島根県立美術館蔵(永田コレクション))
北斎が30代後半頃に描いた狂歌本の挿絵。立ち上がる波の裏側が描かれており、70代前半に描かれた「神奈川沖浪裏」に通じる表現として著名な作品です。
- - 葛飾北斎『富嶽百景』(海上ノ不二) (島根県立美術館蔵(永田コレクション))
《冨嶽三十六景》の後、北斎が富士図の集大成として発表した作品。全三巻に102図が描かれています。本展出品作は稀少な初摺(初版)本です。
その他、北斎が描いた「富士山」や「波」を描いた約40点を展示
- - 《阿蘭陀画鏡 江戸八景 日本橋》
- - 《東海道名所一覧》
- - 《鎌倉勝景図巻》
- - 《冨嶽三十六景 御厩川岸ゟ両国橋夕陽見》
- - 《春興五十三駄之内 沼津》
- - 『みやことり』
- - 『絵本隅田川 両岸一覧』
- - 『画本狂歌 山満多山』
- - 『北斎漫画 二編(寄浪 引浪)』など
展覧会概要
会期: 2024年7月3日(水)~8月5日(月)
会場: 島根県立美術館2階「北斎展示室」
観覧料: 一般 300円 大学生 200円 小中高生無料
プレゼント企画
新紙幣発行を記念して、7月3日(水)~7月8日(月)までの期間、本展をご観覧の方へ「神奈川沖浪裏」クリアファイルを各日先着20名様へプレゼント! (お一人様1枚限り)
北斎が描いた富士と波の世界を、この機会にぜひ体感してください。