夢の原点が蘇る!『ドリーム・アイランド』復刻プロジェクト
最近、映画『PERFECT DAYS』で再び注目を集める監督、
ヴィム・ヴェンダース。彼が出演した幻のアートフィルム『ドリーム・アイランド ーヴィム・ヴェンダースの失われた夢』が再び日の目を見ることになります。この復刻プロジェクトは、国内最大級のクラウドファンディングプラットフォーム、
株式会社MotionGalleryによって開始されました。目標額は800万円、投資者は2025年5月15日までに支援を行う必要があります。
夢の連鎖が生んだ幻のフィルム
『ドリーム・アイランド』は、ヴィム・ヴェンダースが1991年に発表した『夢の涯てまでも』のために制作された
“夢のシークエンス”がきっかけです。このフィルムは東京を舞台にした実写ドラマであり、未公開のまま放置されていましたが、ヴェンダース本人がこの作品を「一番好きな作品」と語っていることからも、その重要性が伺えます。
本作はヴェンダースが12歳の時に撮影した8mmフィルムも使用しており、彼の表現スタイルに欠かせない要素の一つです。この作品は『ドリーム・アイランド』のレーザーディスク版に特典映像として収録されたのみで、一般の人々が観ることは不可能でした。
クラウドファンディングの目的
このクラウドファンディングは、デジタルリマスターを行い、映像を現代に再生させることを主な目的としています。また、プロジェクトが成功した場合、ドキュメンタリー製作や映画祭への出品も計画されています。資金の使用目的は、デジタル映像素材の制作、著作権者への支払い、そしてキャンペーン運用費用に充てられるとのことです。
プロジェクトの始まり
このプロジェクトは、ヴェンダースからアソシエイト・プロデューサーの御影雅良氏へ送信された一通のメールから始まりました。「30年が過ぎ去った。以来、私は再び『ドリーム・アイランド』を見ることができなかった」と記されており、彼の作品への熱い想いが伝わってきます。御影氏の協力により、長らく失われた原テープが見つかり、プロジェクトは具体的に動き始めました。
仲田早織氏の思い
このプロジェクトの共同代表である
仲田早織氏は、亡き父の記憶とともに『ドリーム・アイランド』に再会したいという強い思いを抱いています。彼女の父は本作の撮影監督を務めており、彼女は幼少期からこの作品に親しんできました。
仲田氏はヴェンダースの描く夢の世界や、父がこの作品をどのように扱っていたのか知りたくなったと語ります。プロジェクトへの情熱が伝わる中、彼女の個人的な思い出も色濃く映し出されています。
映画の魅力と未来への展望
『ドリーム・アイランド』は、単なる映画ではなく、ヴェンダースの芸術的なビジョンを映し出す貴重な作品です。また、この復刻によって新たな観客層に届くことで、次世代に受け継がれることが期待されます。
今後の展開やリターンも充実しており、支援者には特典としてオンライン試写会やオリジナルグッズなどが提供される見込みです。プロジェクトはすでにスタートしており、支援を通じて多くのファンがこの幻のアートフィルムの復活に寄与することができます。
まとめ
クラウドファンディングを通じて、夢とアートが融合した作品が復活する期待が高まります。映画愛好家やヴェンダースファンにとって、これは新たな扉を開くプロジェクトです。支援を通じて、皆さんもこの素晴らしい作品の再生に関わってみませんか?
詳細な情報は
公式サイトをご覧ください。