革新的な木製ヘッドホン「Konohazuk H3」発表
合同会社コノハズクから新たに発表されたオーディオ用ヘッドホン「Konohazuk H3」は、全体が木で構成された国産品です。このモデルは、ヘッドホン市場に革新をもたらすことを目指して開発されました。特徴的なのは、その美しいデザインだけでなく、岩手県産のブナ材を使用している点です。この材質は、ヘッドフォンの音質に大きな影響を与えます。
木の力を生かした音質設計
「Konohazuk H3」は、ハウジング部分が無垢材から切削され、ヘッドバンドは成型合板技術を駆使して作られています。これにより、木の自然な特性や独自の風合いを最大限に引き出しており、高音質なサウンドを実現しました。例えば、音楽的なチューニングによって、「Konohazuk H3」は木の鳴りを楽しむことができ、聞く人を魅了します。
クラウドファンディングの活用
プロダクトは3月からクラウドファンディングを通じて支援者の募集が始まります。国内向けには「きびだんご」を通じて、海外向けには「Kickstarter」を活用します。支援者は通常価格よりも3〜4割引で先行購入できる特典があります。一般発売は2016年の秋冬を予定し、メーカー希望小売価格は34,800円(税抜)になる見込みです。
開発の背景と理念
「Konohazuk H3」は、音楽のための木材の重要性を再認識するプロジェクトです。ピアノやギターなどの楽器、スピーカーやコンサートホールの反響板など、音楽に用いられる多くのものが木製です。科学的にも、木が持つ音の反射率や減衰特性が音楽には適しているとされています。これに基づき、木を用いたプロダクトは、音楽をより豊かにすることを目指します。
環境保護への貢献
また、Konohazukは森林保護にも力を入れています。日本では木材の利用が進まず、適切な伐採が行われていないため、森林の荒廃や高齢化が進行しています。新たに木を植え、森林の整備や保全を行うため、全製品の売上の一部(1台あたり100円)が一般社団法人「more trees」に寄付されます。
企業の成り立ちと今後のビジョン
会社は2009年に楽器ブランド「beating」として創業し、以降カホンなどの木製楽器を全国に展開してきました。2015年には法人化し、合同会社コノハズクとして木製ヘッドホンの開発を本格化しました。今後も木材を用いた製品開発を続け、社会と環境に貢献できるものづくりを目指します。
参考リンク