慶應義塾大学が描くポストコロナのデジタル社会と就業者の変化
慶應義塾大学経済学部の大久保敏弘教授は、ポストコロナにおけるデジタル技術の社会実装についての重要な研究を進めています。新型コロナウイルスの影響を受けた2020年4月から、1万人の就業者を対象にした調査を10回にわたって実施。その後継として、現在のデジタル技術が就業者の働き方や生活、意識に与える影響を探る「第1回デジタル経済・社会に関する就業者実態調査」が行われました。
この調査の速報が示すところによると、2024年5月時点で全国におけるテレワークの利用率は13%、東京都圏においては21%に達しています。特に、テレワークを利用している人々の間では、自動化技術やフィンテックサービスの利用が増加傾向にあることが指摘されています。しかし、ICTや自動化技術が業務を助けるかどうかとなると、前向きな意識が形成されているとは言えない状況です。
現在の日本社会において、デジタル技術の受容性を高める必要性が再認識されています。これに対し、大久保教授は「ポストコロナの社会像を考えると、デジタル技術の導入がどのように進むかが重要な課題である」と述べています。これまでの調査を通じて得られた知見をもとに、今後の社会におけるデジタル技術の役割が期待されます。
報告書は慶應義塾大学のプレスリリース内で詳しく紹介されています。これにより、より多くの人々がデジタル技術の重要性を理解し、より良い未来の構築に寄与できることが望まれています。
デジタル技術の進展は、私たちの働き方や生活に変化をもたらしつつあります。しかし、その受け入れにはさまざまな課題も存在するため、今後も継続的な観察と調査が必要とされるでしょう。この研究を通じて、私たちが直面するデジタル社会の様相がより明らかになっていくことを期待します。公式な報告書は、
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