Buzzreachが治験業務管理システムの機能を革新
株式会社Buzzreachが手がける治験業務管理システム「StudyWorks」は、治験実施医療機関の症例集積をサポートする「エントリープラン機能」を大幅にアップデートしました。この新機能の統合により、治験の契約症例数達成に向けた患者組入れ計画の設計、管理、運用がこれまで以上に効率化され、進捗状況が医療機関、製薬企業、CRO間での共有が容易に行えるようになります。
開発の背景
日本は世界有数の病院数を誇る「病院大国」であり、その特徴は地域医療の強化として活かされていますが、一方で治験における症例集積がスムーズに行かない問題も抱えています。医療資源が分散してしまうため、必要な症例数を得るためには多くの医療機関での治験が必要となり、その結果として治験立上げコストや時期遅延といった運営上の負担が増加しています。
また、医師やCRC(治験コーディネーター)の不足も深刻な問題で、これに対応する形で治験責任医師やCRCが患者組入れ計画の企画から進捗管理までを担うことが多く、エントリープランの専任担当者を配置することが難しい現状があります。これを踏まえ、Buzzreachは治験実施医療機関の症例集積を可視化し、運営の効率化を支援する機能を開発しました。
エントリープラン機能の主な特長
1. エントリープランの設計
契約症例数に基づいて、必要な患者候補、スクリーニング数、紹介数などを逆算し、計画的な症例集積戦略を策定できる点が特徴です。
2. 症例集積の可視化
患者紹介数、候補患者数、スクリーニング数、組入れ数をリアルタイムで管理し、計画との差異を把握できます。これにより、常に進捗を確認し、早期の対応が可能です。
3. 情報共有の促進
治験実施医療機関だけでなく、製薬企業やCROも進捗を把握できるため、課題の早期発見と対策の策定が行えます。
4. 運営支援によるリソース不足の補完
医師やCRCの経験から得たノウハウに依存せず、症例集積活動の標準化により、効率的な運営を実現します。
5. 管理機能の連携
エントリープランで管理されている患者候補が治験に同意すると、患者スケジュール管理機能に自動で連動し、CRCの業務効率改善にも貢献します。
バズリーチの地域症例集積ネットワークの構築
Buzzreachは、StudyWorksと連動する形で医療機関を含む周辺医療機関を「パートナー医療機関」としてネットワーク化し、患者紹介による症例集積を強化しています。これにより、治験実施医療機関単体では獲得が難しい患者層にアクセスできるようになります。
また、症例集積支援の専門人材である「リクルートマネージャー」を配置し、院内外の関係者と密な連携を取ることで、エントリープランの運営支援を行っています。デジタル技術と人的支援の融合により、更なる症例集積の成果を目指しています。
大学病院の治験競争力向上に寄与
Buzzreachは、大学病院を中心にエントリープラン機能の提供を進めており、これにより治験受託機会を拡大、医療外収益の確保を目指します。
そのためには、StudyWorksを基盤とするデジタルプラットフォームの構築や、地域医療機関との連携、およびリクルートマネージャーによる支援が欠かせません。これにより、持続可能な治験エコシステムが整うことで、大学病院の治験競争力の向上に寄与し、市場において優位性を確保することが期待されます。
Buzzreachについて
株式会社Buzzreachは、患者に新たな治療選択肢を提供することを目指し、治験・臨床研究の分野でデジタルトランスフォーメーションを進めています。治験業務管理システム「StudyWorks」や患者向け治験情報プラットフォーム「smt」、さらに分散型臨床試験(DCT)支援サービスを展開し、治験実施の環境を改善する取り組みを行っています。
StudyWorksサービスサイト