タモリさんの「ウキウキ」壁画、新宿アルタ閉館を受けた心温まるアート

タモリさんの「ウキウキ」壁画、待ち合わせ場所の思い出を再び

新宿のシンボルともいえるスタジオアルタの閉館が決まり、その影響を受けて壁画アートが制作されました。株式会社OVER ALLsが手がけたこの作品は、タモリさんをテーマにしたもので、多くの人にとっての「待ち合わせの場所」や「憧れの地」を思い起こさせるものとなっています。

壁画の背景

新宿アルタの閉館は、ただの時間的な出来事ではありません。『笑っていいとも！』という番組があった頃、多くの人々が集まり、楽しんでいた思い出が詰まっています。近年のテレビ界は暗いニュースが続き、視聴者の心にあたるワクワクする瞬間が少なくなったと感じます。そんな中、タモリさんがマイクを差し出す姿を見て、通りを行き交う人々があの素晴らしい日々を思い出し、心の中に新たな高揚感を取り戻せるような現実を夢見ています。

壁画の概要

新しい壁画のタイトルは「IITOMO！」で、トーキョーミューラルスクエア（東京都港区南青山）に描かれています。このエリアは、OVER ALLs本社ビルの青山通りに面した壁面に設けられたミューラル専用の壁で、毎月変わる話題の人物やトピックをテーマに描かれる予定です。タモリさんの作品は2025年3月9日に完成し、今後も様々な時事ネタを取り入れた作品が続いていきます。

過去にはさまざまな著名人やテーマが描かれ、例えば大谷翔平選手やトランプ大統領の壁画も制作されています。これらの作品がメディアとしての役割も担い、多くの人にアートの力を感じてもらえるようにと願われています。

OVER ALLsの背景

代表の赤澤岳人さんは1981年生まれのロスジェネ世代で、20代の頃は厳しい時代を経験しました。大学卒業後は法科大学院に進みましたが夢を諦め、ニートとしての生活を送ります。しかし、29歳の時に社会へ足を踏み入れ、自らの居場所を見つけることで「仕事とは自己表現である」との気づきを得ました。その後、ビジネスコンテストでの成功を経て、自己表現をアートとして実現するためにOVER ALLsを設立しました。

赤澤さんは、アートを通じて「夢」「希望」「浪漫」といった心が躍る感情を人々に提供したいと考えています。彼の理念のもと、様々な社会問題や文化的背景を反映したミューラルが描かれることで、アートが持つ力が再認識されています。