Shippioが無償提供するAPIが変える貿易業務の未来
国際物流業界において、株式会社Shippioが新たに提供を開始したAPI機能が、企業の貿易業務を劇的に効率化しそうです。この無償提供される「Shippio API」は、自社の基幹システム(ERPや販売管理、会計システムなど)とShippioのクラウドシステムとの連携を可能にし、情報の自動連携を行います。
背景と目的
近年、グローバルなサプライチェーンにおいて多くの企業は、自社が利用する基幹システムと貿易関連システムの間での情報の断絶という問題に直面しています。このような情報の断絶は、手動でのデータ入力や確認作業、更新のタイムラグを生じさせ、業務そのものの効率を大きく損なっています。こうした課題を解決するために、Shippioは新たな支援策を打ち出しました。
Shippioは、2024年5月から提供予定のAPI機能を無償で提供することで、より多くの企業が情報の自動連携を活用し、業務の効率化を図ることを目的としています。これによって、企業規模や業種に関わらず、迅速かつ簡単に貿易業務の効率化やデータ活用の促進を可能にし、さらにはサプライチェーン全体のマネジメントを向上させることを目指しています。
Shippio APIの主な特徴
Shippio APIは企業の基幹システムとの連携を強化し、以下のような価値を提供します。
業務効率の向上
データの自動連携によって手作業での入力や転記の必要がなくなるため、業務効率が大幅に改善されます。これにより、貿易実務に従事する担当者は、より戦略的な業務に時間を割くことが可能となります。
リアルタイムの輸送状況可視化
Shippioの本船動静情報が連携されることで、輸送中の貨物の到着予定日(ETA)や通関状況、集荷・納品のステータスをリアルタイムで把握できるようになります。これにより、輸送にかかるリスクを早めに検知し、迅速な意思決定を支援します。
洋上在庫の可視化
輸送中の商品の在庫状況もリアルタイムで把握できるため、過剰在庫や欠品リスクを大幅に削減することが可能となります。特に、リードタイムが長い国際物流において、この機能は非常に有益です。
データ分析の強化
Shippioクラウドに蓄積される国際輸送のデータを活用し、貿易データを経営戦略に結びつけることができます。自身が持つデータとの組み合わせによる分析を通じて、物流コストの削減や業務改善につなげることも期待されます。
利用方法
Shippio APIは申し込み不要で、すぐに利用を開始できます。以下の手順で簡単に連携が可能です。
1. API認証情報がShippioのサービス上で即時に発行されます。
2. 企業側でREST API形式に準拠したシステムの連携開発を行います。
3. 開発が完了すれば、すぐにAPI連携が開始されます。
もっと詳細な情報は、
Shippioの仕様書をご覧ください。
今後もShippioは、プラットフォームで提供するサービスおよび機能の向上を続け、国際物流業務に関わる方々の生産性の向上を図っていく方針です。