銀座・和光にて開催 「佐藤 亮・荒川文彦二人展」
2023年7月17日(木)から27日(日)まで、東京都中央区銀座のセイコーハウスホールで、「佐藤 亮・荒川文彦二人展 ―色絵と漆の間(あわい)に遊ぶ―」が開催されています。陶芸の世界に新たな風を吹き込むこの二人展は、観る者の心をつかむ作品の数々で満ちています。
2人の作家それぞれの魅力
まず、陶芸家の佐藤亮氏は、手捻りや轆轤を用いた温かみのある造形で知られています。彼は独自の九谷五彩を駆使し、心象風景を美しい色絵磁器として表現しています。佐藤氏の作品は、まるでその場の空気を捉え、焦点をあてたかのような深い味わいがあります。
一方、漆芸家の荒川文彦氏は、漆の持つ自然な艶感を生かした滑らかな質感の作品を制作しています。金属線の加飾や多様な漆塗りにより、現代的なモダンさを纏った作品が特徴です。彼の作品は、洗練されたデザインと伝統技術が見事に融合しており、観るたびに新たな感動を与えます。
同じ土台から生まれた作品の共鳴
共に工芸が盛んな石川県出身である二人は、素材の違いを超え、共通の表現を追い求めています。今展では、色絵磁器と漆という異なる素材の間にある「あわい」を楽しむことができる作品が並び、シャープな線、色彩の美しさが際立っています。特に、佐藤氏の「風花」や荒川氏の「光芒」といった最新作は、息が合った二人だからこそ生まれ得た相互作用を示しています。
ギャラリートークのお知らせ
また、展示期間中の7月19日(土)14:00からは、両作家によるギャラリートークも予定されています。ここでは、彼ら自身の言葉で作品に込めた思いや、制作過程に関する情報が聞ける貴重な機会です。混雑時には入場制限があるため、早めに訪れることをオススメします。
展示作品の一部を紹介
- 陶筥「風花」: 8.2×10.7×高さ8.7cm
- 色絵八稜平鉢「白雨」: 40×40×高さ7cm
- 四方箱「光芒」: 15.5×15.5×高さ15.5cm
- 乾漆八角盛器「宇宙(そら)へ」: 33.5×33.5×高さ10cm
これらの作品は、どれもそれぞれの個性が光るものばかりです。色絵と漆の美しいコントラストを是非体感してください。
展示会の詳細情報
- - 日時: 2023年7月17日(木)~27日(日)
- - 会場: セイコーハウスホール(東京都中央区銀座4-5-11 セイコーハウス 6階)
- - 入場料: 無料、営業時間は11:00~19:00(最終日は17:00まで)
- - 休業日: 無休
世代を超えた工芸の魅力を、ぜひ現地で感じてみてください。