2025年の消費トレンド
2025-06-30 11:35:30

2025年上半期売れた商品ランキングから見える消費トレンドの変化

2025年上半期の消費トレンドとは?



令和の米騒動が影響を及ぼす中、株式会社インテージが発表した「2025年上半期、売れたものランキング」には注目が集まります。全国約6,000店舗から収集した小売データを基に分析したこのランキングでは、消費者の購買行動とともに変化するトレンドが浮き彫りになりました。

米の価格高騰が影響を与える



ランキングの1位に輝いたのは、日本人の主食である米です。この商品は前年同期比で184%と、昨年上半期の9位から急上昇を果たしました。最大の要因は米の価格高騰で、国民の関心が高いことから買い占めや備蓄米の放出などが相次ぎました。さらに、米飯類も8位にランクインしています。

米の販売動向を月別で見ていくと、特に2024年の8月に米不足が大きな話題となり、価格が一気に上昇しました。2025年5月には231%に達し、今後も注目が必要なトピックとなっています。

化粧品の復活



2位から4位には化粧品が続きます。2位はおしろい(120%)、3位は美容液(119%)、4位はパック(119%)がランクイン。特におしろいは、紫外線対策商品が人気を集め、コロナ前と比較すると顕著な増加が見られます。化粧品市場は新型コロナウイルスの影響を受け、大きく落ち込んでいましたが、インバウンド需要の回復や国際的な旅行再開によって急速に盛り返しています。

食品・飲料の多様化



上位15位の中で、食品や飲料は8つを占め、過半数を超える結果になりました。特に5位のカルシウム剤(118%)や6位の玩具メーカー菓子(117%)は、インバウンド需要の影響を受けて好調です。コロナ禍では巣ごもり生活から発生した需要が背景にあり、特にアニメやマンガ関連商品の需要が伸びました。

また、腸活への関心が高まったことから、7位にはココア(116%)もランクインしています。これは健康志向の高まりを反映した結果ともいえるでしょう。

販売苦戦の商品



順位が低い部門もあります。1位はオートミール(78%)。これはコロナ禍での健康志向の影響で売り上げを伸ばしたものの、その反動が目立つようになっています。2位の検査薬(78%)、4位の乳酸菌飲料(87%)も同様に、以前のような需要が減少し苦戦しています。ただし、これらの売上は2019年に比べると大幅にプラスとなっています。

トレンドの背景



消費トレンドを振り返ると、2024年はインバウンド需要や物価上昇に影響された形で急成長が見られました。今年はその流れの中に、米の価格高騰が加わり、より複雑な状況になっています。物価高の影響は広く、生活者の購買活動や企業活動に重大な影響を及ぼしているのが現状です。

結論



インテージが発表したこのランキングは、今後の消費動向や市場の流れを予測するために非常に重要なデータです。国民生活に大きな影響を与えるトレンドを把握し、理解するための指標となるでしょう。年末には全体的な年間ランキングも発表される予定で、さらなる注目が期待されます。


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会社情報

会社名
株式会社インテージ
住所
東京都千代田区神田練塀町3番地 インテージ秋葉原ビル
電話番号
03-5294-0111

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