てんかん患者のための薬剤師向けオンライン講座
日本には、100万人以上のてんかん患者がいます。この神経疾患は時に突然の発作を伴い、長期的な薬物療法を必要とします。そのため、薬剤師はただの調剤ではなく、患者さんの健康を支える重要な役割を果たす存在として期待されています。しかし、現場では「てんかんの服薬指導が苦手」と感じている薬剤師も多く、副作用や相互作用への不安、医師の処方意図を理解する困難さから、服薬指導が空白地帯になっているのが現実です。
このような状況に対応するため「いま薬剤師が知っておきたい 抗てんかん発作薬20選」と題した実践講座が2025年7月31日から全6回にわたり開講されます。この講座は、現役の薬剤師はもちろん、医師や患者の家族の意見も反映させた内容になっており、しっかりとした知識と根拠をもって服薬指導に臨むための力を養うことが目的です。
講座の目的と内容
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対象: 薬局・病院を問わず、すべての薬剤師
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形式: Zoomによるライブ配信とアーカイブ視聴
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費用: 各回1,000円、通し参加の場合は5,000円
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認定: 日本薬剤師研修センターの認定単位(各回1単位)取得可能
この講座は「抗てんかん薬に苦手意識がある方」「医師の処方意図をもっと理解したい方」「自信を持って患者さんに薬を伝えたい方」「現場で役立つ薬剤師力を高めたい方」におすすめです。
特に注目すべきは、臨床の現場で活躍する5名のてんかん専門医が講師として登壇する点です。彼らは、薬剤の副作用や相互作用についての最新情報はもちろん、処方の理由や患者との対話の必要性についても薬剤師の目線で解説します。これにより、受講する薬剤師は理論と実践の両方からの理解を深めることが可能です。
学びやすさを重視した配信形式
初回の講座は7月31日(木)19時から始まり、以降も定期的に行われます。各回は1,000円という低価格設定で、通しで受講すれば割引も適用されます。アーカイブ視聴ができるため、参加が難しい場合でも講義を振り返ることができる点も魅力的です。
この講座は、薬剤師としての更なる成長や、専門的な知識を身に付ける絶好のチャンスです。気になる方は、申込みを忘れずに。講座に関する詳細は公式サイトで随時更新されるため、情報を見逃さないようにしましょう。
主催者の想い
一般社団法人SAChiプロジェクトの中田紘史理事は、「地域密着型の薬局機能に求められる役割に応えるため、全国の薬剤師がてんかん治療の新しい担い手となることを目指しています」と意気込みを語っています。薬局での機能強化が求められる中、最新情報を学ぶ機会は特に重要です。ぜひこの講座に参加し、専門的なスキルを磨く一歩を踏み出しましょう!