福岡・天神に新たなIT特化型就労支援施設が誕生
2025年8月1日、福岡市天神エリアに、発達特性に配慮した就労継続支援B型事業所「テックキャンプ 就労継続センター 天神校」がオープンします。この施設は、IT業界での就労を目指す発達障害の方々に特化した支援を行うことで、自分の力を活かしながら地域とつながり、心地よく働ける場所を提供します。
IT業界のジレンマを解決する場所
「テックキャンプ」を運営する株式会社divの営業部長、片渕一暢氏は、IT業界が抱える「実務経験が求められる」現状を憂いています。就労移行支援事業所では、多くの利用者がITスキルを磨いていますが、実務経験の不足が就職の壁となっています。そんな中で新たな就労支援センターの設立は、地域の課題解決の一助となるでしょう。
環境を整えた特別な空間
新センター『テックキャンプ 就労継続センター 天神校』は、「集中と交流」をテーマにした設計がされています。利用者が集中できる環境を整え、また他者との交流も大切にするためのゾーンが設けられています。
- - Focusゾーン:個別最適化された作業環境を提供し、一人一人が自分のペースで作業に集中できるような設備が整っています。
- - Connectゾーン:リラックスできる空間を演出し、利用者同士の自然な交流を促すよう工夫されています。
キャリア支援と評価制度
「テックキャンプ 就労継続センター」では、専門的なサービスを通じ、多様なキャリア支援も行われます。発達障がいの特性を理解した有資格者がサポートし、就職後の安定した勤務を目指します。スキルを学びながら、実際の評価制度を活用して工賃を向上させる仕組みも用意されており、利用者のやる気を引き出します。
無料カウンセリングの受付
現在、センターでは無料カウンセリングや体験利用を受け付けています。発達障害のある方だけでなく、家族や支援機関からの相談も対応しており、自身に合った働き方を模索するお手伝いをしています。地域の発達特性に配慮した支援を受けながら、ITスキルを身につけたい方はぜひお問合わせください。
まとめ
この施設は、ただの福祉の枠を超えた新しい働き方を提案しています。福岡市での障がい者IT人材育成のさらなる推進を期待されつつ、新しい就労の機会を提供する場として注目されます。将来的には、地域のIT関連課題を障がい当事者の手で解決できるような拠点とする目標も掲げられています。