長崎歴史文化博物館では、毎年恒例となる特集展示「くんち三九一年展」が2025年9月3日(水)から10月13日(月祝)まで開催されます。この展示は、長崎の氏神である諏訪神社の秋の大祭、長崎くんちをテーマにしており、寛永11年(1634年)から続くこの伝統行事の深い歴史に触れることができます。
今年の展示は、長崎くんちに関する様々な資料が紹介される中で特に注目すべきは、平成30年度に収蔵された貴重な「諏訪祭礼図屏風」や、昨年度に長崎市へ寄贈された「川船船頭衣装」、「前垂」、「道中着」といった歴史的な衣装類です。展示に含まれる資料は合計49点で、西古川町、新大工町、諏訪町、榎津町、賑町、新橋町といった踊町に関連するものや、長崎くんちの様子を描いた絵画、絵葉書なども含まれています。これにより、訪れる人々は、長崎の文化を一層深く理解することができるでしょう。
特集展示の詳細
展示は、長崎歴史文化博物館の特集展示室で行われ、ぜひ足を運んでみてください。開館時間は8:30から19:00までで、最終入館は18:30です。入場料は常設展観覧料で、大人630円、小中高生310円というお手頃な価格です。また、県内の小中学生や長崎れきぶん友の会、キャンパスメンバーズの方は無料で入場できるので、この機会をお見逃しなく。
展示される新しい資料
今回の展示の目玉となるのは、江崎家が明治17年(1884年)頃に所有していた「川船船頭衣装」と、そのほかの着物類です。特に、龍が刺繍された船頭衣装は、この地域の伝統を今に伝える貴重な遺産です。また、磨屋町の傘鉾飾は荘厳な雰囲気を醸し出しており、戦前にも使用された記録が残されている歴史的なアイテムです。これらの資料を見ることができる貴重な機会です。
くんちの関連イベント
展示期間中には「町屋展示『くんち』」も開催され、江戸時代の長崎の商家が復元された町屋において、くんちにちなんだ伝統料理や飾りが展示されます。このイベントは2025年9月17日(水)から10月19日(日)まで実施され、同様の入場料が適用されます。長崎の文化と味を同時に楽しむことができる絶好のチャンスです。
グッズ販売情報
さらに、特製の「くんち手ぬぐい」が2025年9月4日(木)からミュージアムショップにて販売予定です。1セット6枚入りで4300円となっており、来場者のお土産や記念品としても最適です。
長崎歴史文化博物館について
長崎歴史文化博物館は、長崎の海外交流史をテーマにさまざまな貴重資料や美術作品を展示しています。江戸時代には長崎奉行所が存在し、その一部も復元されていますので、歴史を楽しく学ぶことができます。長崎市立山1丁目1番1号に位置し、詳しい情報は公式ウェブサイトや電話で探すことが可能です。
この秋、長崎の伝統文化をぜひ体験してみてください。