自動車コーティング技術を競う「コーティンググランプリ2025」の全貌と成果

2025年10月21日、自動車コーティングの新たな潮流を生み出すべく、「コーティンググランプリ2025」が開催されました。このイベントは、株式会社ネクステージの子会社である株式会社ASAPが主催し、技術者たちのスキル向上を図る重要な試みです。

初開催からの進化

昨年からスタートした本大会は、今年で第2回目を迎えます。本年度は、プロフェッショナル、レディース、新人の3部門に分かれ、総勢50名の技術者が参加しました。この取り組みは、各々のキャリアと個性を活かす場作りを目的としています。特に、新人部門は入社1年半以内の技術者を対象とし、レディース部門は女性技術者の活躍を促すために設けられました。

競技内容と審査基準

競技は2つの工程で構成されています。最初の工程は「マスキング・磨き・脱脂」で、これは車体を傷付けないように保護しながら、完璧な塗装面を作るための準備作業を行います。その後、コーティング剤の塗布と仕上げが続き、審査員たちが技術力や仕上がり具合を評価します。

ASAPを含む4社から選ばれた14名の審査員が、参加者の仕上げに対して厳正な審査を行いました。審査基準は技術力、正確性、そして仕上がりの美しさです。特にコーティング剤の塗布時には、参加者の熟練した技が問われます。

学生との交流

大会当日は、学校法人土岐学園の1年生110名も見学し、実際の技術を体感しました。学生たちは磨き作業に挑む機会も得て、コーティングの奥深さに興味を示していました。また、ASAPの内定者たちも参加し、彼らの将来に向けての成長意欲を高める一因となりました。

優勝者の声

各部門の優勝者は、喜びのコメントを寄せました。新人部門で優勝した澤井保宏さんは、「自分の努力が評価されたことに嬉しさを感じ、さらなるスキル向上に努めたい」と語りました。レディース部門の優勝者、藤井綾加さんは、昨年の悔しさを晴らしたとともに、今後は育成担当として後輩の指導にも力を入れる意欲を見せました。プロフェッショナル部門の加藤洸祐さんは、緊張の中での優勝に対し、「評価されたことが何よりも嬉しい」と感動を語りました。