西海市役所における生成AIの全庁導入
長崎県西海市役所は、自治体向け生成AIサービス「ばりぐっどくん」を全庁に導入し、業務の効率化を見事に実現しました。導入開始からわずか2ヶ月で、業務時間の削減に大きな成功を収め、その成果は多くの自治体にとって貴重な指標となっています。
省力化の具体的な成果
「ばりぐっどくん」の導入により、年間のKPIである3500時間の削減のうち、なんと60%にあたる2072時間の業務時間が削減されたというデータが示されています。職員に対するアンケート結果も発表され、高い利用頻度が確認されました。職員57%がAIにログインしており、その87%が継続して利用していることが明らかになっています。この利用継続率からは、職員たちがAIの有用性を実感していることがうかがえます。
部署毎の有用性の認識
最近の調査からは、各部署での有用性の認識が高いことも分かりました。調査によると、理念セクションでは約80%以上の職員がAIの有用性を認識していると報告されています。一方で、実業務に近い若手職員でも、同様に高い数値が記録されており、幅広い利用が進んでいることがうかがえます。
時間削減の効果
平均して職員1人につき、1日あたり12分の時間削減効果が見られます。これを年間に換算すると、延べ124,344時間もの削減に相当します。この傾向は特に議会業務や企画立案業務において顕著に表れており、職種を問わず広作業における効率化が進んでいることが確認されました。
利用意向と次のステップ
アンケートの結果、全職員の88%が「大いに役に立ちそう」または「それなりに役に立ちそう」と感じていることが報告されています。特に、管理職層では90%以上の評価を得ており、彼らの業務においてもAIが非常に効果的であることが示されています。今後もこのような取り組みを続け、職員の声を基にサービスの改善を図っていく考えです。
ばりぐっどくんとは
「ばりぐっどくん」は、特に自治体に特化した生成AIサービスです。このAIは自治体の高度なセキュリティ要件にも適合しており、利用者のニーズに応じて多様な機能を提供しています。このように、地域に密着したサービスの提供を通じて、西海市役所はさらなる業務効率化を目指しています。
まとめ
今回の調査結果は、生成AIの導入が業務の効率を大きく改善する可能性を示しています。西海市役所がみせた成功事例は、全国の自治体にとっても非常に参考になるものでしょう。今後も引き続き、AI活用の進展に期待が寄せられます。