鹿島朝日高校の進路支援プロジェクト「ミライステップ」
近年、多様な学びの選択肢の増加に伴い、通信制高校の生徒数が増加しています。一方で、進路未決定のまま卒業する若者が増えている現状が浮き彫りになっています。そんな中、鹿島朝日高等学校は、株式会社ジンジブと一般社団法人HASSYADAI socialとの連携により、進路支援プロジェクト「ミライステップ」を9月からスタートします。このプロジェクトは、通信制高校生の進路未決定という課題を解決するための取り組みです。
「ミライステップ」の目的
「ミライステップ」は、生徒一人ひとりのキャリアに応じた手厚いサポートを提供します。ジンジブとハッシャダイソーシャルの専門知識を活かし、高校生が自身のキャリアを自発的に描く能力を育むことが目的です。生徒の背景や悩みに対して柔軟に対応し、主体的な進路選択を促進します。
背景と必要性
進路未決定のまま卒業した場合、その後の人生に深刻な影響を及ぼすという調査結果があります。2022年度の卒業生を対象とした調査によれば、進路未定で卒業した若者の41.9%が卒業2年後も「何もしていない」という状況にあることが判明しています。「ミライステップ」は、こうした現状を踏まえ、進路支援の仕組みを見直して生まれたものです。
プロジェクトの概要
「ミライステップ」では、生徒のニーズに応じて2つのコースを用意しています。第一に、即就職を希望する若者向けの「就職コース」。このコースでは、履歴書の書き方や面接指導まで、高卒就職支援のプロがマンツーマンでサポートします。
第二に、進路に不安を抱える若者のための「就職準備コース」。このコースでは、マインドセットを形成するためのワークショップや個別面談を通じて自己認識を深め、自発的にキャリアを描く力を育てることに重きを置いています。
「ミライステップ」の意義
このプロジェクト名には、通信制高校が担うべき責任と未来への架け橋という想いが込められています。若者が自らの人生を選択し、前向きに進むためのサポートを提供する役割を果たすことで、将来的には日本社会が求める人材の育成にも寄与したいと考えています。
今後の展開
現在予定しているのは卒業年度の生徒に対する支援ですが、将来的には卒業生や早期離職者のサポート体制の強化を目指します。また、他の通信制高校にもこのモデルを展開し、業界全体の進路確定率向上に貢献することを目指しています。
オンライン説明会の開催
プロジェクトの詳細については、8月27日にオンライン説明会を実施します。生徒のみならず、保護者や報道関係者も参加可能です。参加希望者は事前に申し込みが必要です。
結論
進路未定という深刻な問題に対処する「ミライステップ」は、通信制高校の生徒が未来を自分の手で切り開くための重要なプロジェクトです。この新しい試みにより、一人でも多くの若者が自分の将来に自信を持てるよう、鹿島朝日高等学校は全力でサポートを行います。