地域と共に創り出した「仮囲いアート」が完成
2025年8月21日、東京都大田区に位置する旧羽田旭小学校の敷地利用における特別なプロジェクトが完成しました。ミサワホーム株式会社が手掛けた「CHALLENGED DESIGN project」は、地域の子どもたちとの共創を軸にした仮囲いアート「CHALLENGED DESIGN FENCE」を設置しました。このアート作品は、障がいの有無や年齢、学校の壁を取り払った地域の子どもたちの自由な表現が詰まったものです。
このプロジェクトは、「つくると暮らすを一体に。」をスローガンに掲げ、子どもたちが自分たちの思い描く世界をアートとして形にしました。2024年12月には、地元のコミュニティセンター羽田旭において、廃校となった羽田旭小学校に通っていた子どもたちとその家族を対象にした絵画ワークショップが開催される予定です。参加者たちは、ものづくりの楽しさを体験し、自由な発想を元にした作品が地域を豊かにするという、共創の精神を体現するイベントとなります。
地域の景観を彩るアート
g引き続き、仮囲いアートは「CHALLENGED DESIGN project」の一環として、地域の子どもたちが描いた原画から形作られました。デザインは、プロジェクトパートナーである株式会社クロス・カンパニーのデザイナーによって行われ、地域の象徴的な風景や文化を取り入れています。特に、地元の穴守稲荷神社や羽田神社例大祭を織り交ぜたデザインが雰囲気を引き立て、まちの景観に温かさを与えています。
近年、建設現場の仮囲いを活用したアートプロジェクトは全国的に広がりを見せており、地域活性化や景観形成の一助となっています。仮囲いは、もはやただの目隠しではなく、地域の人々とつながる「開かれたキャンバス」として再評価されています。ミサワホームは、この仮囲いアートを地域コミュニティを醸成するための「共創」と「発信」の場と位置付け、住民、企業、行政が協力することで新しい価値を生み出しています。
社会性と文化性を兼ね備えた取り組み
「CHALLENGED DESIGN project」自体は、障がいを持つ子どもたちやその家族の社会参加を促進する活動の一環です。ワークショップを通じて、地域の賑わいや交流を生むことを目指しており、参加者が安心できる「第三の居場所」を提供しています。新たなワークスタイルを確立し、参加者を引き込み、創造活動を通じて社会に参加する力を育んでいます。
さらに、このプロジェクトは都の文化事業「TOKYO CITY CANVAS」の一部であり、アーツカウンシル東京からの助成も受けています。また、企業メセナ協議会からは「This is MECENAT」の認定を受けており、文化的・社会的な価値を創出する重要な取り組みとして注目を集めています。
2025年の「おおたオープンファクトリー」など、今後も地域住民が参加できるイベントが予定されており、ミサワホームは地域に根差したまちづくりを引き続き進めていきます。これを通じて、誰もが活躍できる共生社会の実現に向けて、さらなるインスピレーションと機会を提供していくでしょう。
記事のまとめ
この仮囲いアートの設置は、大田区の地域活性化と、子どもたちの創造性を尊重する取り組みの一環として、地域社会が共に成長する姿を示しています。障がいの有無や年齢にとらわれず、多様な子どもたちが共に何かを創り上げることができるというメッセージが、今後も広がっていくことを願います。