2026年度朝日がん大賞受賞者の発表
公益財団法人日本対がん協会が、がん征圧活動に寄与した方々に贈られる「日本対がん協会賞」とその特別賞「朝日がん大賞」の受賞者を発表しました。2026年度の朝日がん大賞を受賞したのは、国立病院機構名古屋医療センターの上席研究員、堀部敬三氏(73)です。彼は小児がんやAYA世代のがん研究で顕著な業績を挙げ、多くの人々に希望をもたらしています。
堀部敬三氏の貢献
堀部氏は、小児がんに対する研究の先駆者として知られています。彼の活動は1996年に始まり、小児白血病研究会を設立しました。さらに2003年には、日本小児白血病リンパ腫研究グループを立ち上げ、全国規模での共同研究を推進しました。これにより、エビデンスに基づく小児白血病の標準治療が確立され、治療の質が飛躍的に向上しました。
また、堀部氏は2018年に「AYAがんの医療と支援のあり方研究会」という新しい研究グループを創設し、若年層のがん患者への支援体制の構築に尽力しました。AYA世代はがんの発症率は低いものの、孤立しやすく、特有の課題を抱えています。彼の活動は、医療だけでなく、心理的な支援や社会的なサポートを含めた多角的なアプローチを実現しました。
他の受賞者と団体
日本対がん協会賞の個人部門では、茨城県つくば国際ブレスト&レディースクリニック院長の植野映氏(75)、秋田県にある介護老人保健施設なぎさの施設長、鎌田収一氏(71)、愛媛県元愛媛県立中央病院副院長の佐川庸氏(68)、茨城県の国立病院機構霞ヶ浦医療センターの西田正人氏(80)が受賞しました。それぞれの受賞理由には、乳がん検診の標準化や地域医療への貢献が評価されています。
また、団体部門には特定非営利活動法人「生命の駅伝」が選ばれました。この団体は30年以上にわたり、市民参加型のチャリティー活動を通じてがん研究の支援とがん検診の普及啓発に取り組んでいます。地域社会におけるがんへの理解を深める活動は、がん征圧の重要な一環といえるでしょう。
日本対がん協会賞について
日本対がん協会賞は、1968年に設立されたこの協会の10周年を記念して創設されました。がん征圧運動のさらなる推進を目的とし、顕著な功績を挙げた個人や団体に与えられます。また、朝日がん大賞は特別賞として2001年に創設され、がん予防に寄与する研究や患者支援などで優れた成果を上げた個人及び団体に授与されます。
表彰式の詳細
今年の両賞の表彰式は、9月11日(金)に秋田市で開催される「がん征圧全国大会 秋田大会」の中で行われる予定です。受賞者たちの今後の活動がさらなる社会貢献につながることを期待しています。
詳しい情報は、日本対がん協会の公式サイト(
日本対がん協会公式サイト)をご覧ください。