植物性原料で鰹節を再現！『プラントdeリッチ』の魅力

池田糖化工業株式会社が展開する『プラントdeリッチ』ブランドから、2025年4月に新発売される「大豆のかつお節」が注目を集めています。この製品は、魚由来の素材を一切使用せず、植物性原料だけで鰹削り節の風味と見た目を見事に再現した持続可能な削り節です。

新しい和食文化の提案

近年、和食はユネスコの無形文化遺産に登録されたことを受けて、国内外で高い需要を誇っています。農林水産省の調査によると、日本食レストランの数は2013年からの10年間で約3.4倍に増加。「日本食を楽しむこと」を訪日目的とする外国人旅行客も多く、和食への関心は高まる一方です。しかし、鰹節の原料である冷凍鰹の価格が国際的に高騰し、漁獲量が減少しています。これに伴い、将来的な鰹節の安定供給が懸念されています。

これらの市場背景から、池田糖化工業は「日本の伝統的な和食文化を守りたい」という願いを持ち、持続可能な植物性のかつお節を開発しました。「大豆のかつお節」は、地球環境にも優しく、あらゆる消費者が和食を楽しむ新しい選択肢を提供します。

大豆のかつお節の特長

「大豆のかつお節」は、その特徴として以下の点が挙げられます：
1. 持続可能な植物性削り節：大豆を原料とし、環境への影響を最小限に抑えた製品です。
2. 独自の成型・風味付与技術：特許出願中の技術を駆使して、鰹削り節と同様の風味と見た目を実現しています。
3. 広がる和食の楽しみ：植物性の選択肢を加えることで、あらゆる方々に和食を楽しむ機会を提供します。

製品は、0.5kgのパッケージが6袋セットになっており、常温で保管し、製造から8ヶ月間の賞味期限があります。アレルギー物質として大豆が表示されているため、注意が必要です。

将来の展望

「プラントdeリッチ」の製品は、他にも肉感やブイヨン感を提供する「クックミートプラス」、乳のようなうま味を加える「クリームテイスト」、大豆の香りを抑える「マスキングテイスト」、キャラメル風味の「キャラメルテイスト」など多彩です。このように、さまざまなバリエーションが用意されていることで、よりリッチな植物性フードを楽しむことができます。

池田糖化工業は、このブランドを通じて、植物性食品の魅力を広げ、持続可能な食文化の確立を目指しています。これからの和食文化において、どのように「大豆のかつお節」が貢献できるのか、期待が高まります。