アイシティと墨田区の協定
2024年10月10日、東京都墨田区で、コンタクトレンズ専門店「アイシティ」を運営するHOYA株式会社 アイケアカンパニーが、墨田区と「使い捨てコンタクトレンズ空ケースの回収に関する協定」を締結しました。この協定は、墨田区が推進する持続可能な地域づくりと、アイシティが進める「ecoプロジェクト」の理念が融合した画期的な取り組みです。
協定の目的と内容
協定により、アイシティは墨田区内でのコンタクトレンズの空ケースの回収を実施し、地域住民にプラスチックごみ削減への意識を促します。墨田区は情報発信と回収活動を行い、環境問題に対する住民の理解を深める役割を担います。この協力関係は、SDGs(持続可能な開発目標)社会の実現にも寄与することを目指します。
回収の拠点と役割
回収は、墨田区役所やすみだ清掃事務所などの拠点で行われます。墨田区は回収作業の周知活動や適正排出の広報を担当し、アイケアカンパニーは収集した資源の管理を行います。この取り組みにより、環境保護の意識を高めつつ、地域社会に貢献することを目指しています。
アイシティ ecoプロジェクトの概要
アイシティの「ecoプロジェクト」は、使い捨てコンタクトレンズの空ケースをリサイクルするための全国規模の取り組みです。このプロジェクトは2010年からスタートし、今年で14年が経過しました。プロジェクトの目的は、環境保護と障がい者の支援、日本アイバンク協会への寄付を通じて、3つの社会貢献を実現することです。
回収された空ケースはリサイクルメーカーに売却され、その収益は日本アイバンク協会に寄付されます。これにより、視力を回復したいと願う人々のために資金が役立てられる仕組みが整っています。そして、未だ処分されるゴミの量は年間約3,300トンにも及び、この状況を改善するための活動が続けられています。
参加団体と実績
2024年9月現在、3,058の学校(小中高大及び専門学校)、1,166社、352の自治体が回収活動に参加しています。これまでの回収量は累計で約692.40トン、金額にして約14,156,090円の寄付が実現しています。これらの成果は、多くの団体と地域住民の協力によって成り立っています。
まとめ
今回の墨田区との協定締結は、アイシティ単独の取り組みを超え、地域全体での環境保護を促進する重要なステップです。今後も、アイシティは「ecoプロジェクト」を積極的に推進し、より良い循環型社会の実現に貢献していくことを目指していきます。この取り組みに参加することで、一人ひとりが環境問題に対しての意識を高め、持続可能な未来に向けた行動につながることを期待しています。