2023年4月8日、セルビア共和国のインジヤ市で、JFE商事株式会社が新たに設立した電磁鋼板加工・販売会社「JFE Shoji Serbia d.o.o. Indjija(JSS)」の開所式が盛大に行われました。この開所式には、約100名の来賓が集まり、セルビアの経済関係者や在セルビアの日本国大使館からの代表者が出席しました。
開所式では、特別顧問の小林俊文が挨拶し、プロジェクトの長い道のりと、関係者たちの尽力に感謝の意を表しました。彼は、新しい投資がセルビアと日本の経済及び友好関係を一層強化し、無事故・無災害での工事完了を祝福しました。続けて、今村朗特命全権大使が日本企業のサプライチェーン形成への期待を述べ、この新工場の経済発展への貢献を望む言葉を送りました。
また、セルビア共和国の財務大臣シニシャ・マーリは、JFE商事が選んだ新拠点に感謝し、この工場が自動車産業や機械産業の発展に寄与することを期待しています。具体的には、アジアからヨーロッパ、バルカン半島にまたがる重要な位置づけになるだろうと述べ、多くの技術志向企業がセルビアを新たな拠点とする中、人的資本の重要性を強調しました。
新工場の設立は、JFE商事の電磁鋼板加工機能のグローバルなサプライチェーンマネジメント(SCM)を強化するものであり、将来的にはセルビア及びヨーロッパの自動車、電機、電子産業の発展に貢献することが期待されています。
「JFE Shoji Serbia d.o.o. Indjija」の概要についても触れておきましょう。本社はインジヤ市に位置し、モータコアの製造・販売を業務内容とし、約100人の従業員を抱えています。資本金はRSD60.8億(約80億円)、敷地面積は約100,000㎡を誇ります。この工場にはモータコアプレスや連続焼鈍炉が装備されており、効率的な製造体制の確立が図られています。
新たに始まった「JSS」における取り組みは、セルビア経済にとって新しい活気をもたらすものであり、その成長が待たれます。工場の稼働開始は、これからの両国間の経済協力の促進に繋がることでしょう。