DTSが新技術「Clear Dialogue」を発表
カリフォルニア州サンノゼ — DTS, Inc.(Xperi Inc.の完全子会社)は、テレビ番組や映画の音声をよりクリアにするための新技術「DTS Clear Dialogue」を発表しました。この革新的な音声処理技術は、視聴者がテレビを楽しむ際にしばしば直面する「会話が聞き取りづらい」という問題にフォーカスしています。
音声の明瞭度向上
DTS Clear Dialogueは、視聴者が各コンテンツや環境によって異なる音声の特性や聴力に対応できるよう設計されています。多くの人が、外部環境からのノイズやデバイスの制約により会話を理解しにくいと感じている現実を踏まえ、音声を識別し、分離して強調することで、自分だけのオーディオ体験を提供します。これは、音声をカスタマイズできる新たなソリューションです。
IDCのシニアリサーチディレクターであるグレッグ・アイルランド氏は、「音質はテレビ視聴において非常に重要な要素です。調査によると、視聴者の大多数が音質に強い関心を寄せており、この技術はすべての世代において有益でしょう」と述べています。
実態調査から見るニーズ
Xperiが行った調査によれば、米国の成人の84%がテレビ番組や映画の音声が聞き取りにくいと回答しており、さらに、視聴者の約77%は字幕を利用しているという結果が出ています。視聴中に会話が聞き取れないと、テレビ視聴の楽しさが損なわれてしまうため、多くの視聴者は根本的な解決策を求めています。
Xperiのチーフプロダクト&サービスオフィサー、ギア・スカーデン氏は、「字幕の利用は応急的な対策であり、本質的な解決策ではありません」と言い、「DTS Clear Dialogueは、視聴者一人一人のニーズに応え、音声のクオリティを向上させる初の技術です」と自信を示しました。
DTS Clear Dialogueの機能
新技術は、AIを用いて音声を識別、分離、強調し、視聴者にとって聞き取りやすい音声に調整します。映画やテレビ番組、スポーツ中継、ライブイベントなど、さまざまなコンテンツに対応可能です。また、この技術は視聴者が自身の好みに合わせて音声を調整できるため、特に効果音や音楽が大きすぎる場合や、俳優の発音が不明瞭な際に、その効果を実感できるでしょう。
調査では、米国人の79%がこの技術を搭載したスマートテレビに興味を持つと回答。利用者のニーズとしては、俳優の発音が明瞭でない場合が40%、視聴環境が騒がしい場合が34%となっており、音質改善に対する期待が高まっています。
使いやすさとメリット
DTS Clear Dialogueでは、視聴者が自身の聴覚特性や視聴環境に応じて音声設定をカスタマイズ可能で、これまでにないオーディオ体験を提供します。音声の要素を明確に分けることで、聴覚障害を抱える方や環境に配慮したリスニング体験が可能になります。
「この新しい技術は、視聴者のニーズにぴったり対応し、すべての人にメリットをもたらします」とスカーデン氏は述べています。
DTS Clear Dialogueは、2024年9月6日から10日までの間に開催されるIFA(国際家電見本市)において、Xperiブースで体験可能です。音質の向上とともに、視聴者のテレビ体験をより豊かにしてくれるこの新技術に、今後も注目が集まるでしょう。
DTSについて
1993年設立のDTSは、音声技術の革新を追求してきた企業で、モバイルデバイスやホームシアターシステムなど最先端のオーディオソリューションを提供しています。
詳細は、
DTS公式サイトをご覧ください。