自動生成動画サービス「PIP-Maker」、進化を遂げる
株式会社4COLORSは、4月23日にインタラクティブ動画生成サービス「PIP-Maker」の新版をリリースしました。このサービスは、Microsoft PowerPointの資料をアップロードするだけで、短時間でAIアバターによるナレーション付き動画が自動生成されるという画期的なものです。
本バージョンの大きなポイントは、Microsoft Azureへとインフラが移行したことです。これにより、スケーラビリティやセキュリティが一層強化され、映像の挿入機能やナレーション付きのロールプレイなど、新しい機能が追加されました。こうした機能強化によって、動画表現の自由度が飛躍的に向上しています。
新機能の詳細
1.
ナレーション付き3人ロールプレイ
新バージョンに搭載されたこの機能では、これまでオプションで提供していた対話形式がすべてのプランに標準装備されました。これにより、対話の流れが自然に伝わる動画コンテンツが生まれ、より共感を得やすくなります。
2.
PowerPointアニメーションの動画変換機能
新機能によって、静的なスライド動画ではなく、PowerPointのアニメーション効果をそのまま反映した動画が作成可能になりました。これにより段階的な情報の提示や視覚的な工夫が実装され、伝えたい意図をより鮮明に動画で表現できます。
3.
映像挿入機能(近日リリース予定)
新たに実装されるこの機能では、MP4などの動画ファイルをPIP-Makerの動画内に挿入し、再生できるようになります。これにより、スライドやAIアバター説明では難しかった、実際の映像や緻密な演出が簡単に組み込めるようになるのです。
目指すビジョンと実績
株式会社4COLORSは「伝わる価値をつくる」をブランドメッセージに掲げており、これまでに700社以上に導入され15万本の動画が制作されました。世界150ヵ国で利用されるこのサービスは、アジアや欧米、南米といったグローバルな市場で幅広く採用されています。特に日本法人を中心に、活用が進んでおり、高度なセキュリティ要件にも対応できる設計に進化しました。
UIの使いやすさと今後の展望
開発責任者の高梨圭介氏は、今回のリニューアルに際し、全く新しいユーザーインターフェースを設計し、編集作業の効率を重視したとのこと。ユーザーが求める機能の熟成が進み、AIアバターの多様な表現も可能になりました。
また、開発部長の藤原稔夫氏は、Azure基盤を活用したスケーラブルなインフラによる安定性の確保を強調し、将来的にはAIコンテンツ生成などの新機能もアップデート予定であると発表しています。
パートナーシップの強化
今回のリニューアルに際し、日本マイクロソフトや株式会社ゼンアーキテクツからも支持を受けており、Azureの技術を駆使したサービス向上が期待されています。これにより、成長性と顧客満足の向上が図られ、新たなビジネスチャンスを生む基盤が整いました。
PIP-Makerが実現するのは、単なる動画制作の効率化に留まらず、情報の伝達と価値創造の新たな可能性です。この新たな取り組みが、今後どのような進化を遂げるのか、今から楽しみです。
PIP-Makerについて
PIP-Makerは、PowerPointの資料をもとに、特別な編集スキルがなくても短時間で動画を作成できるクラウドサービスです。研修や営業資料など多様なビジネスシーンで活躍しており、テレワーク時代に適した情報伝達手段として、多くの企業で導入されています。