株式会社iDAの第2回人事交流会が大盛況
2025年7月17日、株式会社iDA(アイ・ディ・エー)は東京・渋谷で第2回人事交流会を開催しました。このイベントは、ファッション・ビューティー業界における人材の課題に対処することを目的とし、多くの企業の人事担当者が集まりました。
現代の人材問題とリテンション施策の必要性
講義では、iDAでワールド・モード・アカデミーの責任者を務める江藤佳子が登壇し、現在の人材獲得競争の激化とそれに伴う採用コストの上昇について説明しました。特に、既存の人材のリテンションが非常に重要であるという現実が、企業の経営課題として浮き彫りになっています。近年の高い有効求人倍率は、従業員の離職がますます人手不足を引き起こし、現場全体のモチベーション低下にも繋がっているといいます。
そこで、従業員が安心して長く活躍できる環境を整えることが必要となります。このような環境を実現するためには、ただ単に制度や福利厚生を整えるのではなく、職場全体での「ウェルビーイング」と「心理的安全性」が鍵となります。
ウェルビーイングと心理的安全性の重要性
ウェルビーイングの定義
ウェルビーイングは、心身の健康や良好な人間関係、社会的つながりが良好な状態であることを意味します。たとえ給与や制度が良好でも、孤立感が強い職場であれば、従業員は定着したいとは思わなくなってしまいます。求職者にとっても、心地よい環境は職場選びの重要な要素です。
心理的安全性とは
心理的安全性は、自分の考えを安心して発言できる職場環境を指します。互いに考えを尊重し、失敗や質問を恐れず共有できる空気があることで、組織全体の学び合いが促進され、改善力が向上します。このような職場文化を築くためには、リーダーシップが重要です。
グループディスカッションでの意見交換
講義の後は、参加者同士でグループディスカッションを行いました。「既存の人材が長く活躍するための工夫」や「働きたいと思える環境とは何か」というテーマで活発な意見が交わされました。「キャリアパスを明示する必要がある」「悩みを共有できる場を作るべき」といった意見が上がる中で、「働く価値を企業が提供すべきか」といった哲学的な問いも提示され、参加者はさまざまな視点から議論を深めました。
ネットワーキングでさらなる交流
グループディスカッション後には、参加者同士のネットワーキングも行われ、より多くの意見交換が続きました。「他社の人事も同じような悩みを抱えていると知り、安心感を得た」「企業文化は異なるが共通の課題があり、情報を共有できたことで新たな視点が得られた」といった声が寄せられ、参加者全員が貴重な気づきを得ることができました。
担当者の見解
株式会社iDAの江藤佳子は、今回の人事交流会の意義について次のようにコメントしました。「企業の垣根を越えて学び合うことで、より良い職場を作るヒントを得られることを期待しています。我々は、お客様の課題に寄り添い、共に解決を目指すことを目指しています。」
このように、iDAの人事交流会はただの情報交換の場に留まらず、参加者同士の成長につながる貴重な機会となったことが強調されました。さらなる発展が期待されるこの交流会が、今後の人材育成にどのような影響を与えるのか、注目です。