セルロース新素材
2021-05-31 11:46:02
環境に優しい新素材!セルロースコンパウンドの開発に成功
環境にやさしい新素材「セルロースコンパウンド」
滋賀県に位置する創立100年を超える樹脂加工メーカーが、大きな環境課題の一端を担う新素材「セルロースコンパウンド」を開発しました。この新素材は、天然繊維であるセルロースを51%以上含むオレフィン系樹脂のコンパウンドです。これにより、紙表記が可能となり、今後の市場展開が期待されています。
特徴と利点
この新しいコンパウンドの特筆すべき点は、一般的なオレフィン系樹脂と同等の物理特性を持ちながら、強度や耐熱性においてオレフィン系樹脂を上回ることです。これにより、様々な用途での使用が可能となります。また、この素材はニーズに応じて配合や流動特性を調整できるため、柔軟な製品開発が実現します。
さらに、この達成は環境への配慮にも大きな影響を及ぼします。セルロースを取り入れることで、石油由来の樹脂使用量を削減することができ、結果的にCO2排出を抑える手助けとなるのです。持続可能な未来に向けたステップとして、その価値は計り知れません。
開発の背景
当社は、「人と地球にやさしい未来を創造する」という理念のもと、環境負荷の軽減や環境に配慮した製品の拡大を重点課題として捉えています。この考え方に基づき、セルロースコンパウンドの開発が促進されました。特に、今後増加する環境配慮型製品に対するニーズに応えるため、技術革新が不可欠です。
展開予定の製品
すでに、セルロースコンパウンドを使用した包装用ジッパーの開発が進行中で、剛性と柔軟性のバランスが取れた製品を2021年度中に発売予定です。この製品は、日々の生活の中でのใชい道も多く、消費者にとっても魅力的な選択肢となることでしょう。
これに加えて、今後の展開先には紙製カトラリーや日用品雑貨、自動車の内装材、壁紙などが想定されています。幅広い分野での利用が見込まれており、売上目標は3年後に年間3~5億円と計画されています。
まとめ
環境問題に対する意識が高まる中で、セルロースコンパウンドは新たな解決策を提供する可能性を秘めています。持続可能な社会づくりに向けて、私たちの生活にどのように浸透していくのか、今後の動向に注目が集まります。
会社情報
- 会社名
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タキロンシーアイ株式会社
- 住所
- 大阪府大阪市北区梅田3-1-3 ノースゲートビルディング
- 電話番号
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06-6453-3700