夢二生誕140周年記念展の魅力
2024年秋、岡山で開催される「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」では、竹久夢二の偉大な業績を紹介します。岡山生まれの夢二は、日本の近代美術界で数々の足跡を残してきました。特に「夢二式美人」と称される独自の美人画スタイルは、今も多くの人に愛されています。
展示概要
本展は、夢二郷土美術館の所蔵品を通じて、最新の研究に基づく視点から夢二の生涯をたどります。会期は2024年9月7日から12月8日まで。岡山の美術館では初公開の作品を含む、約270点のコレクションが展示され、多様な作品をじっくりと楽しむことができます。
この展示では、特に夢二が描いた少なくとも12点の油彩画が入ります。中でも、80年もの間行方不明だった名画《アマリリス》がついに発見され、会場での展示が実現します。さらに、滞米中に描かれた《西海岸の裸婦》もここで見ることができ、夢二を油彩画家としての新たな面から知る、貴重な機会です。
各会場の見どころ
夢二郷土美術館 本館
本館では、夢二の初期と後期の油彩を通じて、彼の画業の進化を堪能できます。※《アマリリス》や《西海岸の裸婦》は必見です。他にも、夢二が外遊した際のスケッチも初公開され、その創作の背景を感じることができます。
夢二生家記念館
瀬戸内市に位置する夢二生家記念館では、夢二の幼少期を描いた作品《童子》や《日本男児》が展示され、彼の芸術の原点に触れることができます。
少年山荘
夢二が設計したアトリエ「少年山荘」では、彼の創作活動の様子を感じる特別な空間が再現され、ここでしか味わえない魅力があります。
プログラムと関連イベント
「生誕140年 YUMEJI展」では、特別講演会やトークイベントを予定しており、夢二の魅力を新たな視点で探る機会を提供します。
特別講演会
2024年9月7日には、監修者の岡部昌幸氏による特別講演会が行われ、夢二研究の最前線を知ることができます。これは展示室での特別な体験として、魅力的な内容が期待されます。
その他のイベント
9月16日には、夢二の誕生日を祝うトークイベントも開催され、名和晃平氏ら著名人を迎えての貴重な対話が展開されます。参加費無料で、年齢を問わず多くのファンに門戸が開かれます。
アクセスと入館情報
夢二郷土美術館へのアクセスは便利で、岡山駅前から徒歩での移動が可能です。また、特別仕様の路面電車「Nostalgic art tramKURO×YUMEJI」が運行され、これに乗って訪れるのも面白い体験です。2024年9月7日の開幕日には、通常よりも遅くまで開館し、初日の特別な雰囲気を楽しむことができます。
この特別展を通じて、夢二の豊かな芸術世界をより深く感じ、彼の生涯と作品に触れてみてはいかがでしょうか。ふるさと岡山での特別な79日間をお楽しみに!